35.サーベラ総参謀長のこと

 

「ヤマト2」では敵方の女性ってこの人だけである。

一作目も敵方って女性はいなかった。

典型的な嫌な女として描写されているように思う。

高慢ちきで出しゃばりで姦計に長けていて陰湿で虎の威を借る狐、ズォーダー大帝の権威を笠にきて、声高にこれ見よがしに下の者を叱責する。

勿論彼女は美貌とある程度の才気も備えている。

しかし、このある程度の才気というのが曲者である。

 

デスラー総統がサーベラに向かって「女の浅知恵」と言ったように、なまじっかな才気などむしろ無い方がましである。

中途半端に切れ者の分、小細工はするは、策略を巡らすは端迷惑この上ない。

周りの男たちとて、このことは分かっているだろうが、大帝がサーベラの後ろについているがゆえ、彼女をのさばらせるままになっている。

 

サーベラは悪い意味でとても女性的である。

自分の美貌も自覚しているし色香で男に取り入る。

勿論媚びは売る。

利用出来るものなら何でも利用してやるという貪欲さもある。

彼女は見ただけで、相手の男が自分の御せる相手かそうでないかが分かる。

おそらく大帝の周りにはサーベラが御しやすい相手だけしか残っていないかもしれない。

御しにくい相手は謀略で陥れ失脚させかねない。

サーベラにとってデスラー総統は一見して御せない相手だと分かったのであろう。

だから彼女はデスラーを忌み嫌ったのだろうし、彼女の頼みの綱の大帝を彼女から奪う危険を総統から感じたのだろう。

 

ではサーベラは大帝を愛していたのだろうか? サーベラは彼女なりに愛していたのではと思う。

サーベラにとって大帝なくして自分の立場は無く大帝の寵愛のみが頼りである。

しかし大帝の寵愛は揺るぎ無いものではないことはサーベラ自身が一番分かっていたのではないか。

サーベラはいつか自分が大帝から捨てられるのではと、いつも不安が心の奥底にあったのではないか。

だからあんなに周りに対して虚勢をはり、突っ張って振る舞っていた。

大帝はサーベラに「女だなぁ」と言っていたが、あの意味はデスラーに対してやきもちをやいてしょうのないやつだなぁ、の意味以外に、所詮女はその程度のことしか考えられんのかという軽んじた意味も含まれていただろう。

 

大帝がテレサと対峙してモニター越しにやりとりした際、テレサを馬鹿にするように口を挟むサーベラに対して、「テレサはお前とは違う」と言っていた。

大帝にとってサーベラは彼女が心の奥深くで心配するように既に大した重きを置かれぬ存在になってしまっていたのかもしれない。

おそらく彼女が美しくもなく、少々の才気のみならば、あの地位にまで上り詰めることも無かったはずである。

よく雌鳥歌えば家滅ぶなどと言うが、サーベラはその通りの存在だった。

 

最初から最後まで嫌味たっぷりで、嫌な女全開モードで突っ走ってくれたのはこれはこれで痛快だった気もする。

へんにいい人描写のない分、嫌な奴だが潔いみたいな感じがして、実は私はそんなに嫌いではないのである(笑)。

皮肉屋の総統に一歩も引けをとらぬ強烈皮肉をポンポンぶつけるサーベラ。

総統がムッとした顔で、しかし、大帝のことがあるので無言で我慢の場面はなかなか見応えがあった。

 

ラスト近くでとうとう大帝に愛想を尽かされ見捨てられたあげく死んでゆくさまは哀れであった。

誰かの威光に頼って生きていると結局自分の足元も全然見えなくなってしまうということかな。

私も女ですから、教訓としよう。

まあ、私には美貌も才気もないので心配がないという、それはそれで悲しいけど(苦笑)。

 

 

36.島のこと

 

私は一作目のヤマトを見直した時も驚いたのだが、記憶の中では島って、もっと冷静な優等生タイプだったと思いこんでいた。

一作目でも不平不満はどんどん言ってたし、古代と派手に喧嘩はちょっちゅう。

こんなヤンチャさんだったんだと驚いたものだ。

 

「ヤマト2」を観るとますます島に対するイメージが変わった。

島ってツッコミ所の多い人だ(笑)。

もしかしたら、古代の方が常識人かもしれない。

島のヤマトにおける航海長という任務の責任はものすごく重い。

島は常々結構なストレスを感じているのかもしれない。

「ヤマト2」でストレスのはけ口にされている一番の被害者は相原である。

テレサの通信にしゃしゃり出てくる島、相原の大切にしている通信機を壊れんばかりに叩いたりするのである。

昔のテレビか?叩くと調子が良くなるのか?ないだろそんなこと(苦笑)。

相原、あまりの暴挙に人前もはばからず 泣いていた。

かわいそう。

又、ノイローゼになったらどうする?!島!君のせいだよ(笑)。

 

何故そうなったのかよく分からないが島はやけにテレサに入れ込んでいる。

古代と雪がラブラブなのでそれに当てられて焦ったのか?

地球に大変な危機がということでテレザート星を目指しているが、島はちょっと浮かれ気味である。

ヤマトの人々も、通信に対する島の暴走ぶりにも「航海長も人の子だったんだ、アハハハ」などと寛大である。 まあ、いいけど(笑)。

 

テレサに会ってからも二人は急速に親交を深めて、もう運命の恋状態である。

もう少しで島がテレザート星に残って…というところまでいく極端な展開。

 

それにしてもテレサの島に対する思い入れが強くてちょっと怖くなった。

テレサがあんなふうにズオーダ大帝と相討ちでお亡くなりになったから良かったものの(ひどい言い方で、テレサ、ごめん)、テレサと島、結婚なんてことになったらそれはそれでもの凄く心配である。

あんな最強の嫁もらったら、いろいろ大変じゃない?

浮気疑惑とかで地球滅亡なんてこともないとは限らんと思うのは私だけか?

 

島は雪をかばって負傷して宇宙を漂流しているところをテレサに助けられていた。

テレサの輸血で助かったようなのだが、意識のないままヤマトに連れて来られ、古代に引き渡されていた。

その後、テレサは一人で彗星帝国もろとも自爆してしまうのだが、島がそれを知るのは何もかもが終わった後だろう。

島、意識が戻った後、いろいろショック受けるかも…、ちょっと心配だなぁ。

その後の作品ではちゃんと立ち直っていたようだから、まあ大丈夫であろうか。

 

 

37.テレサのこと

 

テレサは私にとっては不可解な人物である。

「ヤマト2」のテレサって超能力者なのか?

とにかく凄い女子なのだ。

テレザート星も祈るだけで大爆発させてしまうという、どこの勢力が持つ最強兵器よりもテレサが一番凄いんじゃないのかと思わせる威力である。

 

スターシャも一人で星に住んでいたがテレサも一人で住んでいる。

それでもって初めて会ったり初めて通信したりした地球人のことコロリと好きになってしまうという、あの人たちって世間ずれしていない人たちである。

まあ、一人で暮らしているので世間ずれはできないものね。

(そうは言っても、スターシャの所はお隣に総統たちが住んでいたからテレサよりはずっと、ましだよね)

 

テレサはとにかく話す前に必ず「島さん」と言ってから話す。

「ヤマト2」で私が一番印象に残ったことってこの「島さん」かもしれない。

「島さん」が私の耳について離れない!(笑)。

 

最初、遠路はるばる来た古代たちに彗星帝国ってこんな怖いのよ~!ビデオみたいなのを見せただけで、はい、これで終わり、帰って下さい、と言っていたのでちょっとびっくりであった。

そして島さんだけ残ってネって…、あの…、恋人募集の為の通信だったのでしょうか…、あれって(笑)。

こういう調子なので「ヤマト2」のテレサってどうよ?と斉藤ばりに鼻白んだ私だが、彗星帝国をテレザート星で迎え討つ決心をしてからのテレサを見ていると、何故かちょっと感動したのだった。

ズォーダー大帝に対して堂々と物言いをするテレサ、真っ向勝負である。

大帝は鼻持ちならない嫌な悪役じゃないけれど、宇宙はわしのもの、宇宙の法はわし!みたいなあんな傲慢で尊大な発言されると視聴者もさすがに「コイツ、偉そうに!!」的な反感も抱く。

テレサ、堂々とタイマン張ってました。

「テレサやっちまえー!!」というような気持ちで応援というところか。

 

ラストも結局テレサのおかげで地球は命拾いすることになるので、テレサには頭があがらないという地球の人々である。

テレサがいなかったら、もうどうにもこうにもならなかったという大変な事態であった。

考えれば考えるほどテレサって凄い。

 

「ヤマト」シリーズの愛って私事より公の方が優先するといってもいいかも。

私事をとにかく第一に、公は二の次でいいんだ!というような風潮もあった私の若い頃の時代へのアンチテーゼも込められていたのかもしれない。

個人の幸福、私事を大切にするのを否定するわけじゃないけど、それだけというのは美しくないなぁと思うこの頃の私である。

なので、ツッコミ所の多い不思議な人であるが「ヤマト2」のテレサのことがなんだか好きである。

テレサって見た目もそうだけど心もほんとにとても美しい人だったのだ。

世間ずれしてないので、あんなに空気読めないのかなぁ…(苦笑)。

 

 

38.タランのこと

 

タランは「さらば」と「ヤマト2」でキャラクターデザインが変わっている。

「ヤマト2199」の解釈のように兄弟説もありかもしれない。

ただ「ヤマト2」の後でもデスラー総統の隣に配するというのを考えて、あのキャラデにしたのではないか。

総統がお肌つるっとちょっと優男入ってる系なので、コンビとしたら体格ガッチリ堅実ヒゲおじさんの方がコントラスト効いていいよねというところだと思う。

 

漫才コンビであれば、総統はボケでタランはツッコミか。

タランは控えめツッコミだ。

総統のボケはたまにシュール系かもしれない。

タランはツッコメないことも多いかもしれない(苦笑)。

ちなみにズォーダー大帝と総統がコンビだったら、大帝がボケ、総統はツッコミだろう。

大帝のボケは天然系、総統は大帝相手ならきっとしっかり適切なツッコミ入れそう(笑)。

もひとつ、古代と総統なら、古代がボケで総統ツッコミ? いやダブルボケ、ダブルツッコミかもしれない。(どこまでいくこの話題・苦笑)

 

タランの話に戻ると、タランは忠臣の鏡のような人である。

視聴者でタランを嫌いな人っていないのではと思う。

あんな出来た人、そうそういない。 総統一人放っておいたら、いろいろ心配であるが、タランがそばに立ってるだけで、私などは安心して総統を見ていられる。

総統のリミッターみたいな人である。

タランが総統に尽くしているのは、やはり人として総統にそれだけの魅力があるはずであろう。

尊敬しているのかもしれないけど、放っておけないよといった母性本能刺激されているのかもしれない。

それとも恋女房のような(タラン女じゃないですが)。

 

ズォーダー大帝にはタランのような部下はいない。

総統と大帝の違いはこのあたりにも表れている。 総統の人徳かな?

 

しかし、あの総統を四六時中相手にするとなると、常人にはおそらく務まらないと思う。

タランって超優秀な人材、あのポストが務まるなら、どこに再就職しようと心配なしだと思う。

まあ、タランは絶対総統以外に仕えるなんてことは死んでも思わないだろうけどね。

総統、幸せものだよ、自覚してるかどうかは分からないけど。

いやいや、顔には出してないけど、ちゃんと分かってるよね総統も。

あまりあからさまにタラン好きオーラが出てしまうと、他の部下たちの士気にかかわるから抑えてるにちがいない。

総統はそういうところ組織のトップとしてわきまえてる人だと思う。

又、総統を過大評価気味の私(笑)。

 

 

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