1.「宇宙戦艦ヤマトⅢ」を観て

 

「ヤマトⅢ」、私が持っているムック本徳間書店のロマンアルバムで見ると52話が25話で打ち切りになったとあり、巷の評判の中にも広げた風呂敷を畳むのにやっとで、満足のいく仕上がりにはなっていないというようなものを目にしたことがあった。

見る前に先入観はよくないが覚悟して観た。

期待せずに観たのが良かったのか(笑)、私にはそんな悪い作品には思えなかった。

いや、むしろなかなか面白かったかもと思う。

こんなことを書くと私ってどうなってる?と思われるかもしれないが、「ヤマト2」より私にはこっちの方が面白かったかも。

 

私がデスラー総統好きだからかもしれない。

普通の人にとっては私の評価は全然当てはまらないのかもしれない。(自分の評価について自分も自信がない・苦笑)

 

前半、ダゴン将軍と戦っているあたりは私にとっては導入部というか、ふーん、こんなか部分であった。

ここにはヤマトの新乗組員の描写や勿論今回の旅の元凶である軌道を外れた惑星破壊ミサイルが太陽に突入のいきさつも描かれている。

ボラー連邦とガルマン帝国の二大勢力が銀河系の覇権をかけて激しく対立、戦闘を繰り広げていること、両陣営ともシャルバート教徒を弾圧していることなどが、並行して描かれていた。

私が俄然物語りに引き込まれ始めたのは、次元潜行艇を駆使するガルマンウルフの登場回からである。

ここからヤマトはガルマン帝国の捕虜になり、結果ガルマンがデスラーの統治国であることを知る。

ガルマンガミラスによる太陽制御の失敗、ファンタム星に守られたルダ王女との邂逅、シャルバート星訪問と太陽制御の出来る装置の譲渡と、前半に比べると一気に話は進んだ。

この後半の展開が私は面白かった。

展開自体についても唐突だとも感じなかったし、違和感もなかった。

 

じゃあいっそ前半があんなにもいらなかった?とも思ったが、DVD最終巻に入っていた総集編を観ると、そうでもないのである。

これはダゴンとの戦いなど前半の部分は切り捨てて、太陽制御のみに焦点を絞って編集していたのだが、まとまってはいるが面白さは半減していた。

どーでもいいと思った前半の部分も必要だったのかな?不思議である。

 

いや、25話全編分はガルマンガミラス帝国とデスラー総統がヤマト側と同じくらいの比重で描かれているので総統好きの私はきっとその点でウケているのだと思う。

総統の有様が今までのシリーズ作品から大幅に変化している様子などが興味深かったのだ。

 

これって当初予定の52話あったらどうだったのだろう?

総統の宇宙制覇云々がもっと詳細に描かれていたのだろうか。

確かに星間戦争の方は中途半端な感じで放置されてしまっているように思う。

出来れば52話で観たかったなぁ、でも途中ダレたかもなぁ…(笑)。

 

私は何故かあのファンタム星あたりの話が特に気に入っている。

ヤマトの乗組員がファンタム星を見つけて大騒ぎ、大喜びしているのを見るとこちらも嬉しくなった。

変な星だったが見ていて飽きなかったというか、展開も面白かった。

「ヤマトⅢ」は嫌いじゃない。

ツッコミ所も多々あり、楽しく観させてもらった。

勿論、又一作目がいかに素晴らしかったかを再認識させられたのはいうまでもない。

一作目と同じように地球滅亡まであと何日とナレーションしていたから余計に感じたと思う。

言ってる割にはそのことについては緊迫感が薄いドラマ展開だったかも(苦笑)。

 

 

2.ヤマトの乗組員はデスラー総統をどう思っているのか

 

ヤマトの乗組員の中でこれは二派に分かれているようである。

新しい乗組員たちはデスラー総統に対して不信感を抱いている者がほとんどのようである。

中には土門のように敵意を感じている者もいる。

それに対して旧乗員は私が見てもへぇーっこんなに親しみ持ってたんだと思う発言をしていた。

古代と雪は総統との接触も多いから別格として、「ヤマト2」でも「我々はデスラーを見習って第二の地球を探すべきだ」と発言していた真田さんをはじめ佐渡先生や島も総統擁護派であった。

旧乗員は総統との関わりも長いので、善し悪しを含めて親近感がわいているのだと思う。

 

島などは後に総統の命によるファンタム星爆破に憤る古代に対して、デスラーにはデスラーのプライドがあるんだから、とまるでガルマンガミラス側の人のような擁護発言をしていた。

うーん、総統にこの島の発言を是非聞かせてあげたいものだ。

きっと喜ぶと思う、島にも強烈友達オーラを送ってくれるかもしれない(笑)。

 

以前から思っていたのだが、ヤマト艦内では総統は皆にデスラー、デスラーと呼び捨てである。

まあ、確かにデスラーであるが。

もし総統本人が聞いたらどうなの?(笑)

古代にデスラーと呼ばれているのは親しい間柄なのでまあいいとして。

皆も本人に向かって直接言っているわけではないからいいけど、なんだか私は見ていていつもちょっと笑える。

総統、自星では人々に崇め奉られているようなのに、こちらではほぼ全員に呼び捨てられている(クスッ)。

 

ファンタム星でボラー連邦の艦隊をハイパーデスラー砲で壊滅させた時も加藤に「デスラーがやったぜ!」と言われていた。

同僚か!?まあいいけどね(笑)。

ファンタム星がちゃんと地球のような星だと分かり皆が喜んだ時には「デスラーは嘘をつかなかった」との声が上がっていた。

やはり常々は疑われているのか…(笑)。

デスラーの奴、俺たちを騙そうとしているのかもなぁ、などと乗組員間で話していたりもするのだろうか、総統ちょっと可哀想な気もする。

しかし過去のこともあるから、まあ仕方がないかなァとも思うのであった(苦笑)。

 

 

3.デスラー総統、星をスターシャと名付ける

 

総統は新しいガルマンガミラス星の双子星に「宇宙戦艦ヤマト・新たなる旅立ち」でイスカンダル星とともに爆死してしまったスターシャの名前を付けていた。

総統の「こよなく懐かしい人スターシャ」である。

死んだ好きな女の名前を付けてしまうとは「こよなくロマンチックな人デスラー」と私は呼ぶぞ!(笑)

元々宇宙統一とか銀河系征服とか考えている時点でとてもロマンチックな人だと思うのだった。

現実的な女の私などからするとそんな夢みたいなことを考えるんだなぁ…男の人って…と思う。

そういうのが男のロマンなんだろうが…。

 

それにしても総統、スターシャさんのこと、そんなに好きだったのか。

もしかしたら「新たなる…」でスターシャに死なれたので余計に美しい思い出になって引きずっているのだろうか。

しかし、総統もいい大人である。

歳だって若造ではなくそこそこいってるであろう(もひとつ正確な歳は分からないが)、それにあんな大帝国を率いるトップである。

こんなロマンチックな感傷に浸っているのは普通に考えると不似合いな気がする。

 

しかし、あの総統なら、もしかしたらあるかもしれないと思ったりもする。

総統は普通の人とはなんだか違う、ちょっと人知を越えたようなところがチラチラと見えることがある(笑)。

あんな独裁者で冷徹な判断を日々ビシバシ下しているトップだけど、心の秘めた部分に純情乙女みたいなところもあるかもと思わせる部分が確かに感じられるのだ。

変な人、とらえがたい不思議な人なのだ。

 

一作目ガミラス本星にいた時は侍女とキャバクラめいたことをしてお酒など召し上がってらっしゃった。

あれはあれで結構エンジョイしていた様子であった。

大胆発言を許してもらえれば、もっとエッチなこともあったかもしれない(不潔!・笑)

今だって何かそういうのはあるよね?(分かりませんが…、描写がないので…)

肉体はそれなりにエッチなことにまみれても心はスターシャに捧げているのだろうか(笑)。

それとも敵を徹底的に撃破するとか大量破壊等の暴力にによって劣情を解消しているとか…、危ない危ない(汗)。

 

そして総統は古代と雪の姿を見るとロマンチックスイッチが入るようである。

古代と雪のようなカップルになりたかったのかもしれない。(なんだか、カワイイ、いじらしい・笑)

古代たちがガルマンガミラスを訪れると古代に早速星にスターシャの名前を付けただの、こよなく愛していただの言っていた。

よく考えてみれば、スターシャは古代の兄、守の嫁である。

古代にしてみれば死んだとはいえ兄嫁を愛しているだの、その名前を星に付けただの言ってるわけである。

総統、デリカシーないかも、いつもはもう少し空気が読めたはずだけどなぁ…(他に言う人がいないので古代や雪に思いのたけをぶちまけているのだろうか…)。

古代君は鈍感だからあまり気を悪くしている様子はないが…(いや、心中は思いっきり呆れているのかも・笑)。

 

古代たちがガルマンガミラスを発った後、執務室で佇む姿を見ると、誰か部下と対話する前は必ず窓側を向いていて、その窓にはスターシャ星がある。

暇があるとスターシャ星を見ているようである。

ちょっと大丈夫なの?(笑)

まだスターシャに死なれてから年月がたってないからかな。

ガルマンガミラス帝国はボラー連邦と戦争中だけど一応国として安定してきたから愛を思うモードに入っているのかな。

 

しかしもし「新たなる」でスターシャと守が無事に生きていたらどうだったろう。

総統のスターシャへの想いは届かなかったろうし、総統は潔くスターシャの幸せを祝福したのだろうか。

祝福したかもしれないと思うが、もしそうでなくてもそれなりに諦め、心の整理もついたかもしれない。

スターシャが亡くなったので、総統の愛はそこで行き場を失ったままずっと心に残ってしまうことになった。

総統がその気持ちを懐かしいものにするにはもっと時間が必要であろう。

そして今までスターシャ以外の人を好きになったことがないと言っていたところをみると、誰かそれを凌駕する人が現れないとずっと引きずるかもしれない。

(今までって…、もういい歳のおじさん領域に入っているのに…、なのに一人しか好きになった人いないって…、どうよ…、どんだけ純情少年?!なんかいろんな意味でスゴイなぁ!)

誰かいい人が現れてくれることを祈りたいような気もするが、私は心が狭いので、ずっと一人でいて欲しい気もするのだった。(やはり私、ファンではなく心は鬼です・笑)

でも、総統があまりに純情中年だから、もし、いい人出来ても許してあげてもいいかなぁ…(心の無茶苦茶狭い私からこんな発言が出るのは奇跡ですよ・笑)

 

 

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