「ヤマト2」の感想を少しずつUPしているのだが、島君について感想を書く際に、中の人(声優さん)中村秀生さんのことをネットで見ていたら、中村さんって、「あしたのジョー」の力石徹の声をあてられてた方だったんだ!
知らなかった。
力石徹って私のアニメ史の中で強烈に印象に残ってるキャラクターの一人だ。
「あしたのジョー」が放映されていたのが1970年から71年なので、当時私は小学生低学年だった。
正直、作風が男っぽくてついていけないなぁという所も多々あったものの、主人公ジョーのビジュアルがカッコ良かったからか欠かさずに観ていた。
それにリアルスポーツは全然好きではないくせに、アニメのスポーツものはとても好きという変な私(笑)。
当時の私はジョーについては素直に感情移入ができたのだが、力石徹については、理解を超えた存在に思えた。
力石って、人間か?と思うような精神力で減量に挑んで、ジョーと対戦する。試合では勝利するのだが、ジョーのテンプルへの一打が原因でその場で亡くなる。
ジョーも力石の死を随分引きずり続けるのだが、観ていた子供の私も相当ショックだったように覚えている。
力石って、いつも冷静でちょっとキザでそれでいて内に凶暴な冷たい炎みたいなのがあるような人だった。(えっ!これって、デスラー総統みたいな気がする!笑)
小学生の私は、「この人なんか凄い人だよ、友達にはなれそうにない、でも嫌いじゃないかも、嫌いじゃないけどこの人みたいな生き方は私には絶対にできない」と感じていた。
力石ファンにはならなかったのは、きっと力石には隙が全くなかったからかもしれない。
よく私はアニメを観ながらキャラクターに心の中でツッコミを入れているのだが、それって、ほんの少しキャラクターがかもし出す雰囲気に隙のある場合なのだ。
あんまり隙だらけでもダメで、微妙な隙が大切。
微妙な隙があることが私がそのキャラのファンになる要因の一つだと思う。
力石はツッコミ入れるのも私の中では恐れ多いような気もする。
しかし、今でも力石を思うと、私の中ではカリスマアニメキャラクターの一人であることは間違いない。
検索していて、「力石徹のテーマ」という曲をyoutubeで見つけた。
聴いてみると、ああ、この歌だ!とものすごく懐かしくなった。
大人になって聴くと当時より感動した。
歌詞も素晴らしいので感激であった。(寺山修司作詞なのでそりゃもう素晴らしくて当然かも)
力石の中村秀生さんの声も無茶苦茶カッコよかったんだよね、低くてゆっくりしゃべって。(ややっ!ここも総統に似てるかも・笑)
力石が島だったとは…、もっと早く知りたかったような気もする。
ちなみに小学生の私はジョーの声の方が好きだった(笑)。
中の人、あおい輝彦さんが「水戸黄門」の助さんとなって毎週画面に現れていた時にはジョーが助さんに…と嬉しいような…変に複雑な気分になったものである。
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