「宇宙戦艦ヤマト2199」のここがイヤ

今も「宇宙戦艦ヤマト2199」には感謝している。

ほんとにこの新作がなかったら、今旧作品のシリーズをエンジョイしている私はいなかったであろう。

しかし、感謝はしているが不満が無かったかというとこれは別の話。

以前、登場人物のアベルトとスターシャに対する非難の文章を書きなぐってしまった私だが、作品自体にも勿論どうかな?という気持ちもある。

それって、まあ普通のことで何でもかんでも手放しで絶賛できる作品って極々稀である。

 

私、「ヤマト2199」については三分の二位までは手放しで楽しんでいた。

あれっ?と思ったのはドメルとの七色星団の決戦からだったかもしれない。

決戦前の空母が集結する回などは感涙であった。

しかし、決戦は、沖田艦長が又「死中に活」の手法を使うし(又か!こればっかりか!)、三段空母らがコスモタイガー(?)の爆撃で脆く沈んでいくし、それに比べてドメルの自爆に巻き込まれたヤマトの軽すぎる損傷状況を見たときに、?…、変なの…、と違和感を持った。

メカに強い人が見るとあれは十分ありうることなのかもしれないけど…と思ったりもするが、そういう知識の全然ない私はヤマト側が異様に強い!と変に思ったのだ。

旧作だって異様に強い(笑)こともいっぱいあったけど、異様に強いという旧作を補完しようとする設定を目指しているような新作の今までの流れを薄っすら感じていた私には、変に強いよねぇ…?という気持ちがここで急に起こってきたというか…。

 

この後の「2199」の展開については心に引っかかりが出来たせいもあって、いろいろ気になることが多くなっていった。

いや、むしろこの後は旧作一作目と話自体が大きく変わった展開をするからだろうか。

ガミラス本土決戦(無くなってたし)、アベルトとスターシャのこと、守兄さんのこと、コスモリバースの私にはも一つ胡散臭く思える仕組みや、ヤマト内結婚式のこと、これら等が引っかかって前半の感激ワクワク感での視聴とは随分変わってしまった私の気持ちであった。(勿論根本として一番いやだったのはガミラスの地球に対する侵略理由であるが)

 

この作品は旧作とは全く別の作品と受け取るべきなのだろう。

前半が旧作をなぞるように描かれていた為に私はきっと混乱したのだ。

なぞるようなことをせず、前半から新作オリジナルな演出をしてくれていたら変な誤解を与えられなかっただろう。

この意味では罪作りな作品だ。

 

いい歳して、こんなことを言う柄でもないが、もう少し清くあってほしかった。

スターシャにも結婚してから妊娠してほしかったし(妊娠前提の発言ですが…汗)、ヤマト内でおめでた婚は勘弁してほしかった。

勿論、アベルトとスターシャに漂う、妙な元恋人みたいなじめっとした雰囲気も不潔な感じ(なんか不潔よ!・又、感情的に怒る私・笑)。

こういう色っぽい雰囲気が今の作品には必需品なのだろうか?

もっと清く正しく美しく、白々しいほど道徳的であってほしい。

そんなことが絵空事であっても…。

もう私の感傷的な気持ちだけの発言である。

こんなことを私が望んでも無理なことは分かっているが、「ヤマト」を名乗るならそうあってほしかったと思った。

「ヤマト」は何時までも私の昔好きだったような「ヤマト」でいてほしい。

だってそれが「ヤマト」らしさだったじゃない…、ここまでくるともう完全に私のエゴだけの発言であるが…(苦笑)。

 

何かに対して(人とか、不祥事とか)必要以上に激しく非難する人は、そのことと同種のことが自分の中にあるので、それを他人に知られたくないゆえに必要以上に反応して、表に出て話題になっているそれを叩き、声高に非難するのだとどこかで読んだことがある。

私はもしや内面に人一倍エロエロな欲望が渦巻いているのでこんな風にむきになって「ヤマト2199」に清くあれ!と強要しているのかもしれない(エーッどうしよう・笑)。

そんなこと普通のことじゃないと思うのが自然な気も確かにする。

でも旧作は全然あんなじゃなかったのに…。

旧作は今からすると随分昔だから時代が違うし、ターゲット層も違うから、と頭ではわかっているつもりである。

なのにどうしても二作品を見比べて考えると動揺してしまうのだ。

きっと私は内面ものすごくエロ好きで、そのくせストレートに表現して生きられない屈折した人間なのか?

それを認めたくないので、この作品にかこつけて批判しているのだろうか…そうだったら大変困った奴である…。

 

「ヤマト2199」に向かい合うと益々混乱してきたかもしれない。

しかし、何が嫌なのかちょっと自分でも分かったかも…、分かったけど、これって解消できることか?なんか無理かも…(苦笑)。

それに大変な結論に至った今回の話である。(私、そんなエロい奴じゃないはずですが…本質エロいのか?・汗)               戻る

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コメント: 1
  • #1

    しずき (日曜日, 08 10月 2023 12:10)

    2199の作画がキャラも出渕画であったならば(ロードス島アニメでの結城さん拒否が……ディード)見方が変わったかも。神秘さがないんです。もう住み分け。雪さんの設定もムリ。ユリーシャ、はまぁいいや。古代くんは主人公には思えない、部署のひとりとかわらない。真田さんが主役みたい。小説で受け付けない、が確定したのでリメイクは映像は見れません。旧作沼に帰ろう、と。リメイクからのかたに終末感を理解は無理だから。完結篇の沖田艦長の件をリメイクしてほしいです。新キャラたちは現代の街中みたく危機感がないのに感じそうなので結城さんの映像はみれない。なんかデスラーもあの悪さがよかったのに2199は別キャラ。コスモリーバスが? なんで。やっぱり波動砲考えた真田さんが悪いことに。