1月18日放送のNHK「ニュース深読み」を見ていた。
その日は政府教育再生実行会議によって示された大学入試センター試験の改革について番組内で討論が行われるようであった。
改革の目指すところはグローバル人材の育成らしい。
私はあいにく用事があったので、ほんの冒頭部分しか見られなかった。
なので番組内容の詳細は分からないのだが、グローバル人材ってどんな人材なのかというのをフリップボードに書いて説明しているのは見た。
そして大変驚いたのだった。
フリップそのものの内容をここには再現出来ないが(忘れました・笑)、後でネットの文部科学省のグローバル人材の育成についてというものを検索すると、あのフリップと似た内容が書かれているのを見つけた。
以下の通りである。
グローバル人材
要素Ⅰ 語学力、コミュニケーション能力
要素Ⅱ 主体性、積極性、チャレンジ精神、協調性、柔軟性、責任感、使命感
要素Ⅲ 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー
このほか、幅広い教養と深い専門性、課題発見、解決能力、チームワークと(異質な者の集団をまとめる)リーダーシップ、公共性、倫理感、メディアリテラシー等
以上を兼ね備えた人らしい。
絶句!
こんなスーパーマンみたいな人を本気で求めているのか?!
それも大学卒業する位の年代の若い人に対して、既にこうあれと要求しているのか?、日本の社会と企業は?!
自慢ではないが、私はこの中の一つの要素も持ち合わせてない奴である。
自分がいかに非グローバル人間かということを思い知らされた(ちょっぴり涙…)。
私は内容に驚きながら、同時に、よくもまあ、ぬけぬけとこんな強烈な要求を突きつけたもんだ!と思うのだった(笑)。
しかし、普通の人たちは、こんなの本気で真に受けて、これを目指し、いろいろ奔走させられるのだろうか…。
努力することは悪いことではないだろうが、多くの人が成れるのか…、こんな立派な人に…。
それとも努力させること自体が目的なのか…。(理想は高くということか?)
私には、お笑いコントで使えそうなぐらいのトンデモ内容にも思える(苦笑)。
私 :「総統、こんな人が世の中にウジャウジャ現れだしたら、確かに素晴らしいことだけど、ちょっと怖くありませんか?」
総統:「今の社会や企業がこういう人物を大学で育成してほしいと望んでいるのかね?」
私 :「らしいです。」
総統:「率直だね、正直すぎるというか…、完成した人材を手に入れることが出来れば即戦力になるというわけか、まあ、身も蓋もないといえばそれまでだが… (苦笑)。私だってこんな人材ならガルマンガミラス帝国に欲しいぞ!」
私 :「それに今は英語教育がとりわけ重要視されているみたいです。小学校からもっと学ばせてグローバルな人材を作りたいらしいです。」
総統:「ほぉ、英語を話すことがそんなに重要なのかね?」
私 :「ええ、グローバルな人材には必要不可欠みたいです。」
総統:「君たちの国はそのうち英語圏へ出稼ぎに行くのが主流になるのではないか?それの下準備をしようとしているのではないのかね?」
「まあ、言葉は道具だが、同時に民族の文化であり誇りでもあるからな。どの言葉が道具で、どの言葉が誇りなのか考えれば教育の進むべき道は見えてくるだろう。」
「道具というのは、使わなければならない者にはどうしても必要だ。持つなと言っても、なんとしても手に入れるものだ。そして、必要の無い者は道具をいったん手に入れても、物置に放りっぱなしにするだろう、道具は使われずに朽ちていく。道具とはそういうものだよ。」
私 :「私の道具って(英語をはじめ諸々の教科であるが)ほとんど朽ちてしましました。(ほぼ全滅だ…笑)」
総統:「いや、君はむしろ 学校で道具を手に入れる前に、挫折した口ではないかね。(笑)」
私 :「…かも、しれません…(赤面)」
コメントをお書きください