酷すぎる「Selector(セレクター)infectsd Wixross」第8話のこと

「セレクター」ってどの位の年齢層をターゲットにしたアニメなのだろう?

深夜枠アニメなのでそうそう幼い小学生などは対象としていないと思うが…。

前から内容がやけに黒いと書いている私だが、本当に黒い!(苦笑)。

ある程度の判断力の備わった年齢でない子供には決して推奨できないアニメかもしれない。

良い子のみんな、かわいくて、とっつきやすい絵柄に騙されてはいけないよ…(苦笑)。

 

7話を観た後の感想で、願いが叶った人物が登場していないので、願いがどんな叶い方をするのか分からないからこのゲームは信用ができないというようなことを私は書いたが、この8話で遂に願いが叶う瞬間を私たち視聴者は見た。

願いを叶えたのは双生児の弟に叶わぬ想いを寄せる遊月だ。

彼女の願いは弟、香月の恋人になることらしい。

(よりにもよってこんなヘビィな願いであるゆずきの願いを…か…?、製作側よ、いったいどうする気だ!?どう描く?と観ながら非常に動揺した私だ)

 

バトルに3回勝利した彼女は夢限少女になったようだ。

あの8話のラストを見た限り、夢限少女ってカードのコア部分というか、魂的存在(?)「ルリグ」になることだったのか?(そうだとしたら、これはこれでドンビキである)

彼女が叶えたかった望みは彼女の使っていた赤のデッキの彼女所有のルリグ「花代さん」が「遊月」になって(精神が入れ替わった?)香月と結ばれることで叶えられたということか?

…、これってはっきり言って詐欺でしょ!(苦笑)

遊月はあんな願いの叶い方を全く想定していなかったはずだ。

いや、あんな形の叶い方であると分かっていればバトルを続けるはずはないだろう(苦笑)。

 

あの流れからすると花代さんもルリグになる前は人間の少女でバトルに勝利した結果ルリグになってしまったということだろう。

そしてそれから解放されるには、身代わりの少女が必要で、バトルに誘い込んでいたってことだろうか?

そうであれば花代さんとて結局ゲームの被害者の一人なのだ…。

いったいあのカードゲームは何なのだ?

何の目的で誰の意志によって動かされているのか?

そのことについては今のところ全然描写が無いので分からない。

 

皮肉な言い方をしよう、ここまで見たところ、このアニメは私たちに教訓を与えてくれているのか?(苦笑)

願いがあったとする、直接にそれに対する努力をするのではなく、ゲームを使ってそれの褒美報酬として願いを叶えるというような一見安易で楽な方法を選ぶと、後でこっぴどく痛い目に遭うというこいうような戒めを?(苦笑)

まあ、昔から大した努力なしでOKだよ、私に従えば「お前の願いを叶えてやろう」と人間の弱みにつけ込んで囁きかけるのは悪魔や、それに類する邪悪な者だと相場はきまっているのだが…。

 

ただ、切実な望み(不可能に近い)のある人間を甘い誘惑で引きつけて、搾取するだけ搾取して引くも進むも結果は最悪なんていうのは、悪徳商法、カルト集団の手口のようで悪質このうえないではないか。

全く騙し討ちのようなやり方である。

見ていてその酷さに怒りさえ覚える。

この理不尽な運命に弄ばれる少女たちに同情しながら、怒りを向けるべき、相手の存在が全然見えないのが歯がゆい。

この作品オカルトじゃないだろうから、ゲームの主催が悪魔ってことでもないだろう。

未だ明かされぬどんな秘密がゲームにあるのか、ゲームを司っているものの意図がいったいなんなのか?、今後の最大の見所だろうと思っている。

 

もうひとつ、私がこのアニメで気になっていることがある。

それは主要人物の一人、遊月の願いがあまりにも深刻で生々しいことだ。

これって非常に重々しい問題であると思う。

作品の中でもこの問題によって大変なリスクを負って云々という展開が今後もいろいろ描かれるかもしれないので今の時点でどうこう私は言わないけど…。

描くならちゃんと責任をもった扱いが必要であろう…、物凄く気になる、引っかかっている設定部分ではある。

 

8話が終わった今の時点では、かつて経験したことのないような後味の悪いアニメにならないか心配であるが(もう回を追うごとに心配膨らむ膨らむ!)、どこかで、この重すぎる作風に救いの手は差し伸べられるのか?

差し伸べてほしいと切望する。

そして、私が心配することじゃないと思うけど、タカラトミーのカードゲーム「WIXOSS」はちゃんと売れるのか?(笑)

こんなアニメを観た人がカードゲームを買ってしたくなるのだろうか。

私は相当気持ちが退いているが、私のような臆病者は少数派なのかなぁ…(苦笑)。

 

続いて「ニセコイ」の感想を書こうと思っていたが、大変長くなったので別ページにする(笑)。

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