アニメ「銀河英雄伝説」第一部をレンタルで観終えた私は、一旦「銀英伝」第二部以降をレンタルするのをお休みして、ツタヤディスカスで別の作品を借りることにした。
原作小説をまだ全然読み進めていないし(遅いっ!)、夏休みにウチの女子大生が戻って来た時に共に視聴したら一人で観るよりも盛り上がるのでは?…云々と、まあいろいろ思惑もありまして…(笑)。
そしてこの別の作品の候補に上ったのはノイタミナ枠で以前放送していた「墓場鬼太郎」であった。
本当は「キルラキル」とかにしようか?なんて思っていたのだが、レンタル開始って案外遅いんだ…(そういうレンタル事情は知らなかったなぁ…・笑)
とりあえず「墓場鬼太郎」の1巻目(2話収録)をレンタルして観た。
あのォ…、私、観て、ちょっとしたショックを受けているんですが…(苦笑)。
通常の子供向けアニメだった「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズはモノクロ第一作目からしっかり観ていた年代の者である。
あの頃、鬼太郎は私にとっては子供心に完全にヒーローの一人であった。
カラー作品になった後もリメイクされる度に観ていた。
野沢雅子さんが声を当てられていた分までは一応ずっと観ていたように思う。(大人になってからは勿論そんなに熱を入れて観てなかったけど・笑)
そんな大の鬼太郎好きの私であったが、「墓場鬼太郎」の鬼太郎は、あの私の知っている鬼太郎さんとは全然違った(苦笑)。
大変ダークな鬼太郎とでも言うべきか。(ああ、又黒いものに出会った・笑)
いや、元となる作品ではこのように人間に媚びないキャラだというのは、どこかの本で読んで私だって知っていたはずだ。(私のヒーロー鬼太郎さんだって勿論媚は売らないけど、フレンドリーである!)
そして今回レンタルすることにしたのも、そういった原点に戻ったこの作品がダークな作風ゆえに面白いと、巷で上々の評判を得ているということを耳にしていたからだ。
私なりに覚悟の上の視聴だったのに…、結局私は2話だけしか観なかった。
鬼太郎が人間に対しては無慈悲でいつも非常にシニカルな視線を向けていることが私の心を萎えさせた。
たった2話観ただけでこんなことを書くのも気が退けるが…。
きっともっと観たらもしかしたら印象が変わるかもしれないし…?と思いながらも観るのを止めたくなった。
昔、幼い子供の頃観たアニメ作品の鬼太郎さん…、どうしてそこまでする?というぐらい人間の見方をしてくれていたあの姿がこの元祖鬼太郎に書き換えられることがイヤだったのかもしれない。
きっと書き換えられたくない!と私の中でかつての私が叫んでいるのだ。
あの頃、私は子供ながらに、作中に出てくる人間側が自分勝手で、いつも助けてもらっているくせに、感謝は程々でむしろ理不尽なことに鬼太郎たちを半ば迫害してるような雰囲気であったのをしっかり感じていた。
それでもあくまでも人間側に立ち続ける姿勢の鬼太郎に、ヒーローって全然割に合わないものなのかも…なんて思ったりしていた。
でも割りに合わないことを承知でしている…、それゆえきっとヒーローなんだろうなぁ…と思っていたようにも思う(苦笑)。
あらためて思うことは子供の頃の刷り込み(?)ってスゴイかも…(笑)。
私の今の精神状態が昔のヒーロー像を壊して、新たにキャラの別面を許容するというのを拒否しているのかもしれない。
きっと今の私はものすごく保守的な時期にあるのかもしれないなぁ…。
主役の野沢さんをはじめ、大塚周夫さんのねずみ男、田の中勇さんの目玉のおやじなど声優さんも昔通りという配慮であった。
このこと一つをとっても作品に対する製作側の真摯さが伝わり、好感の持てることである。
でも、声が、昔の「ゲゲゲの鬼太郎」と同じというのも、ヒーロー像を書き換えられたくない!と心の底で頑なになっている私を余計に複雑な気持ちにさせたのだろう。
2話観ただけでもうヘコみまくった私は、これはもうレンタルするDVDは別の作品に乗り換えなきゃと思った!(苦笑)
そして今度候補に上がったのは「蟲師」。
今期「蟲師・続章」が放送されていて、私も観ている。
これの以前にあったアニメ化されていた分をレンタルしたらどうよ?ということで「蟲師」にすることにしたのであった。
今放映中の「続章」も観ながら、レンタルした以前の「蟲師」も観始めたというプチ「蟲師」祭り状態である。
ということで、主人公ギンコさんのイラストも激情のまま描き上げ、サイトにもUPしたわけでありました(笑)。
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