今期「蟲師・続章」を観ながら、前作の「蟲師」DVDも観始めたこと

「蟲師」については、以前漫画がまだ雑誌連載中の頃に一時夢中になっていた。

確かきっかけは書店に置かれていたチラシを見たことだった。

内容に興味を持ち単行本を買った。

読み始めるとこれがたいそう面白くて、新刊が出るたびに買っていたように思う。(私には珍しく新刊でも買ったように思う・笑)

 

今、放送中のアニメ「蟲師・続章」を観ると、原作漫画から受けた印象とほぼ同じ(いや、完全にといってもいいかも!笑)印象を受ける。

同じすぎる!と最初物足りなさすら感じた程だ。

なんと贅沢な話であろうか(笑)。

同じなら素晴らしいではないか、いいではないか?…でも、ちょっと違ってて、そのことに対して偉そうにグチの一つも言いたかった気もするんだもん!(わがままな私!笑)。

 

だって、こんなに原作と同じ印象のままのアニメってある?

詳細にチェックすれば少しは差異はあるのだろうが(どうでしょ?)、些細なことは気にしない私には原作から受けたイメージとこのアニメが表現しているそれは正しく同じものだった。

きっと音もこんな音がするだろう、物語の色調もこのような押さえた色合いである、人の会話の間合いもこんなだ、絵柄もほぼ原作と違和感はない、音楽だって合っている。

勿論、物語の筋運びについても忠実だ。

 

原作自体が一話一話の完成度が高いのだから、忠実にアニメ化されていれば面白くないはずがない。

しかし、世にあるいろいろな原作有りのアニメ作品を見ると、そのまま忠実にアニメ化されたということは意外と珍しいことかもしれない。

きっと制作に携わる人々はそれぞれひとかどのクリエーターの方々だから、そこには人一倍強い自我もあるだろう。

余程の心構えで挑まねば、このように原作そのままのイメージを尊重して作品を上げることは返って難しいのでは?と思う。

この作品に関しては、出来る限り原作テイストを生かしたことが良い結果につながっているといえよう。

 

漫画は紙面上で、私の中の想像力を刺激し、音や空間の広がりを感じさせてくれるものであったが、それがアニメーションとなって画面で動き、広がりを見せ、音を実際耳で聞かせてくれた。

それによって世界観は膨らみ、いっそう深みを増し心に響くものになったといえる。

原作有りの作品のアニメ化としても理想の形なのではないだろうか。

そしてこんなにも魅力を増大させる力をもったアニメーションって、やはりスゴイ表現媒体だなぁということも感じる。

 

この間、ブログで書いたが、以前(9年前らしい)放送していた分の「蟲師」のDVDをレンタルして最近観始めた。

この前期の分も今期分と同様に原作にものすごく忠実なアニメ化だった。

こちらもやはりとても面白い!(話の内容もあってか前期の方が面白いかも)

私は今の時点で2巻まで観たのだが、DVDの後の特典映像の、監督によるスタッフ、声優さんとの対話パートで大いに笑わせてもらいました。

第1巻のギンコ役の中野裕斗さんとの対談を見て、私、中野さんのファンになったかも、そして長濱監督のファンにも…(笑)。

2巻目の作画監督の馬越さんとの分も味があったなぁ…(笑)。

中野さんの声については、私のギンコのイメージではもうちょっと高めの声を頭の中で思い描いていたかもしれない。

でも、アニメのギンコがあの声で喋っているのを聞くと、最初の一話が終わる頃には、もうこれでいい、こんなかもしれないなぁと思っていた。

 

あまり、感情が乗ってない(俳優さんがやるとこういうこと多いよね)のも、ギンコの性格にマッチしているだろう。

きっと、あんな棒っぽい喋りをするはずである、私のイメージの中も棒だったかもしれない…(笑)。

もう、今では中野裕斗さんの声が私の中では定着している。

しかし、今更ながらにアニメの声については、独特の芝居が合うものなのかもしれないなぁと思う…。

 

ちょうど昨日、録画した「蟲師・続章」を観ると、特別番組(?)として監督とスタッフの方々が一同に集まり、6話までを振り返る座談会が放送されていた。

うーん、やはりこれも相当笑えました。

 

ちなみに長濱監督を検索してみるとアニメ「悪の華」の監督をされていた!

「悪の華」、私はニコ動で観ていたが、なかなかの問題作だったよね。(これについて語ると又長くなりそうで、止める!)

「春日君の変態」「クソムシ」などと挑発的な言葉も相まって、とにかく衝撃的で、観続けていると「引っ張られそうで」ちょっと恐かった(苦笑)。

そうか、あれを監督されていたのか…。

 

そして中野裕斗さんを検索していると、「悪の華」の中村さんの父役というのを見つけたのだった。

おおっ、「悪の華」のあのお父さんを…!

中村さんって、「悪の華」に出てくる強烈な個性の女の子なのだが、彼女の家庭環境ってどんなだろう?と私は観ていてずーっと興味深深だった。

父子家庭らしいということで、あんな女子を育んだのはどんな父?と思っていたのだが、終盤画面に現れた父はものすごく普通の常識人ぽいお父さんであった…(これって反対にショックだった)。

そのこともあの作品の中では大変印象に残ったことの一つだったのだが、あれを、中野裕斗さんが演じていたのか…。(いろいろ感慨深いなぁ・笑)

ふーん、検索すると、ひょんなことにめぐり合えて、いろいろ面白いなぁ…と思った私であった。

 

漫画の「蟲師」が懐かしくなって、家にある原作本を探しているのだけれど、どこかに埋もれて不明だ。(こういう不明のモノがいったいどれだけあるだろう我が家・苦笑)

うーん、どこにあるのか、見当つかないかも…、面倒くさいから捜すの諦めてひたすらアニメ観続けるけど…(苦笑)。

この話題、もうちょっと続くのですが、長いので、一旦ここで切って、あとは次に書きます。

 

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