秋である。
この時期、毎年のことであるが庭が荒れた状態になっている。
夏の暑さで手入れをサボっていた為であるが、今年の夏は私の地域でも8月は毎年に比べるとうんと涼しくて過ごしやすかった。
ならば手入れをすれば良かったのだろうが…、やはりしなかったのである…、まあ…、そんなもんである(笑)。
そんな庭で先日、超巨大な芋虫を見つけた。
実はこの種の芋虫を過去にも2、3回は見たことがある私だが、その時に見たものより今年発見したものは比べ物にならない程大きかったのだ。
あまりの大きさに、もう訳も分らず興奮した私はウチの女子大生にさっそく報告したのだった。
私は決して虫好きではない。
むしろ一般の女子と同じように芋虫毛虫は苦手である。
そんな私であっても、この虫の大きさには心を動かされずにはおられなかったのだ。
それほど「たいそう立派な体格のお方!」であった。
あんな大きいのを見て黙っているのは無理!他人に言わずにはおれないよ!(笑)
★ このページ一番下に写真をUPしますが、虫嫌いの方は見ないでね!(きっと不快になると思う…苦笑)
さて、この芋虫に興味を持った私は、これが何者か知りたくなり、ネット検索を始めた。
私の経験からしておそらくスズメガ系統の幼虫であろうと目星をつけていたので、案外早く「らしい」画像を見つけられた。
「メンガタスズメ」というのがこの芋虫の名前だと思う。
ウチの女子大生の検索により、あの有名な映画「羊たちの沈黙」のポスターに描かれている蛾であることも分かった。
成虫のビジュアルは毒々しい。
模様は派手である…背中の真ん中に人面に見える模様がついている。
名前の由来もこの人面模様故であろう。
ちなみに「羊たちの沈黙」の蛾の人面模様は手を加えてはっきりしたドクロ模様にしているそうな…、本来はあんなはっきりした模様じゃないらしい。
私とウチの女子大生は早速この巨大芋虫に「メン子ちゃん」という名を付けてみた。(何故か勝手に女子と思い込む私たち・笑)
何者であろうとも名前を付けると一段と親しみがわくものである。
私は親しみついでに思い切って彼女の身体を触ってもみた。
感想…、思っていたよりプリっとしていてみっちり身が詰まっている感じだった。
例えれば腸詰めウィンナー(アルトバイエルンやシャウエッセン)のような弾力があった。
不思議なことに触ると益々興味深く思えてくる…、相手を知るということはこういうことであろうか…知ることで脅威は無くなり愛情にも発展しそうである。
…なーんて、人生にも通じる深い真理を知ったような気もした私だ(笑)。
こうなったら彼女のことを継続して観察してみよう!と思ったのだが、なんと発見から3日目には彼女は失踪してしまったのだった。
…と、翌日近くの枝で発見?と喜んだが、よく見ると「メン子ちゃん」とは違う雰囲気の個体のよう。
色も少し違うし、やや、小さめである。
まあ、いたしかたない、こちらは「メン男君」と名付けて「メン子ちゃん」の代わりに観察しようとしたのだが、なんと彼も4日目にはいなくなった。(ガーン、どうなってる?・笑)
度重なる失踪に、鳥にでも補食されたのでは?と心配したが、彼らの生態を調べると、この時期はもう幼虫時代の晩年にあたっており、10月ぐらいには土中に潜って蛹になるらしいとのこと。
おそらく2匹ともその準備で姿を消したのかもしれない。
春になると成虫となるらしい。
成虫は勿論あの毒々しい大きな蛾なので、そんなものを愛せるかは自信がないが、幼虫には結構萌えたなぁ…なんて思っている私であった。
「メン子」と「メン男」、二匹とも元気に越冬するんだよ~!
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