「あさが来た」を欠かさず観続けている。
明解な筋運びや、分かりやすいキャラクター設定、主人公が前向きで、その視線の先が常に希望であること、朝の時間のドラマにぴったりだと思う。
しかし、最近、いろんな面でちょっと出来すぎ?という気もしなくはないが…。
特に主人公のあさが男性にもてすぎじゃないでしょうか(笑)。
それも大層素敵な殿方ばかりに。
このドラマ、実に多様なタイプの男性が登場している。
この人もいいし、あの人もステキ、でも、この人はタイプじゃないなどと、自分の好みの男性像をあれこれ捜すことができるくらいバラエティーに富んでいる。
私は、ドラマを楽しみながら、登場人物たちををそんな目で見ているのだった。
天下のNHK朝ドラをこんな邪心をもって観るとは、私って、なんという不純な奴!(笑)
まず主人公あさの夫、新次郎。
一見浮ついていて、風流事を愛し、仕事には全く熱が入らない、大店のぼんぼん、根っからの育ちの良い優男。
反面、実は誰よりも人を見る目があって包容力もある。
周りの人々は知らず知らずのうちに、やんわりと人心を掌握されてしまっているいる。
きっとこういうのが人徳のある人というのかもしれない。
実は私、演じる玉木宏さんの役者としての良さが今までもう一つピンとこなかったのだが、このドラマを観ていて何か分かった気がした。
この人、ハンパなく色っぽいですね。
朝のドラマ枠には危険なぐらいの色気が…(笑)。
こんな色っぽく演じられるとは…、俳優さんとして得がたい才能ですよ。
この新次郎とは、ある意味正反対のようなキャラが、あさを想うもう一人のイケメン五代友厚。
こちらは元薩摩藩の武士らしく、大変男らしく頼りになる人物。
非常にエネルギッシュで比類ない実行力で仕事をバリバリこなす博識なやり手の経済人である。
あさに対して、とても紳士的で、これぞという時に援助の手を差し伸べてくれる。
全く色合いの違う二人だが、どちらも甲乙つけがたいカッコいい男だ。
あともう一人主要な男性を挙げると、あさの姉、はつの夫である宗兵衛。
この人も又全然違うタイプだ。
登場時、マザコンで冷徹でいけ好かない奴という風であったのが、回が進むにつれ、意外といいところあるじゃない…と変化していく。
はつと夫婦となったことで、人間的に大きく成長して(いや、むしろ、本当の姿になったという方が当たっているかもしれない)いく姿は一番面白い人物かもしれない。
私は元々前述の二人のような王道イケメンは萌えない。
10年ぐらい前の私なら、やや変化球のイケメンである宗兵衛がいいなと思ったかもしれないが、今は違うんだな~これが(笑)。
実はここに揚げた三人の誰とも違う人物が一押しだ。
主要男性陣以外のちょっと脇の人物、亀助!
私が気に入っているのはこの人だ。
あさの嫁ぎ先の両替商加野屋の中番頭。
真面目で実直だけど、一言多いのが玉にきず、腰も軽そうなので、皆に気軽に頼みごとをされている。
「なんで、わてが、こんな所へ…」などと言いながら、あさのお供として、とんでもない所へ連れ出されることもしばしばだ。
しかし、どんな場所、どんな時でも、渋々ながらも、ちゃんとそこで、仕事はきっちりこなしている。
このドラマの3枚目の役である。
見た目も勿論イケメンじゃない(すみません!)。
思えば、こういう人がいなくては何事も円滑に進まないのだ。
組織にとっても人間関係にとっても、なくてはならない人、素晴らしい人なんだよね。
最近、私は、彼のような人物の良さがやっと実感できるようになったかもしれない。
興奮して喋ると声が上ずっているところや、たまに拗ねていじけたりするところも、なんだかとても「かわいい」ように思う(笑)。
なんと、並み居るイケメンを押しのけ私のランキングではこの亀助が一押しなのであった。(私、もうメンクイの称号は返上しようかな…笑)
この亀助にもロマンス話が割り振られているのだが、上手くいくといいのに!と私は陰ながら応援しているのだった。
ちなみに同じようなポジションの登場人物として、大番頭の雁助もいるのだが、雁助さんは真面目な上に強面なので、ちょっと堅苦しすぎるかなぁ。
ああ、そうだ、九州の炭鉱の治郎作親分は、作品中2番目に好きなタイプである!(もう、なんなの?このブログ内容!!・笑)
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