今年、私が住む近畿地方はバラにとって恵まれた天候なのではないだろうか。
昨年は春先早めに暖かくなったせいか、4月初めには小さな毛虫が発生して、病害虫には無縁のモッコウバラの蕾が食べられてしまい花がほとんど咲かなかった。
二十年近くモッコウバラとはつき合いがあるが、初めての経験であった。
他の大輪系統のバラにしても毎年に比べて、うどんこ病にかかったものも多かったように思う。
今年はそういうこともなく、大変順調に生育している。
この天候のお陰で蕾の上がりも上々なのである。
こんなにたくさんこの時期に蕾がつくのを今まで見たことがなかったかもしれない。
葉もワサワサ繁っている。
朝起きて、庭を見ると植物たちが日々大きくなって葉が増えているような気がする。
ドキドキしている。
恥ずかしいから実際には我慢しているが、庭に出る度に高揚の余り、思わず小躍りしてしまいそうだ(笑)。
私 :「総統!見て見て!ほらこんなになっているんですよ我が家の庭!」
総統:「これは、ひときわ繁茂しているね。植物の生命力の強さには全く驚かされるな。」
私 :「私、今期サイト作りにかまけて、植え換えをサボっていたので生育についてたいそう心配していたのですが…、良かった!私の怠惰を補うように天候が味方してくれたようです。なんてラッキーなのでしょう。」
「いや、園芸はこういう思いがけないことがあるので止められないんですよね。反対にあんなにも頑張ったのに全然だめだった…ということもあるし、人の思い通りになることなんて、世の中にはそうそうないということを教えてくれるのも園芸です。こうしていろいろ予想を裏切られるのが面白いんですけどね。」
総統:「ほおっ、そういう世の理を園芸から学んでいるのか、少しはマシな考えごとをすることもあるんだな君も。」
私 :「ええ、まあ、たまには…(苦笑)。」
「ただ、こうワサワサしてくると毎日水遣りをしないとマズいんですよね。我が家はスペースの都合でほぼみな鉢植えなんです。そして、その鉢も小さめなので水遣りは必須です。」
「せっかくワサワサしているのに、ここで死なせるわけにはいきませんから、これから冬近くになるまで連日の水遣りが私を待ってます。夏場は地獄の水遣りと私は呼んでます(オーバーな・笑)」
「一応節約とデブ解消の為に風呂の残り湯をバケツで運んで水遣りに使い、残りはホースで散水ということで。冬の間ゴロゴロしてたので、身体きついわ…」
総統:「文句の多い奴だ、まだ全然デブ解消にもなっていないようだしな(失笑)」
「今のところ、さほど咲いてはいないのか?」
私 :「モッコウバラはいち早く満開ですが、、他のバラはほんの一輪二輪咲きだしたところです。5月になったらどんどん咲き出すはずですよ。」
総統:「そうか…、なに…、花が咲いたら君が私を表に連れ出してもよいのだよ。」
私 :「おおっ!それもよろしゅうございますね。総統とバラの競演というのも乙かもしれません!総統、お小さいから(フィギュアですもん)「親指姫」か「一寸法師」みたいな感じになるかも(笑)。」
総統:「二者のうちどちらか選ぶなら一寸法師だろうな、私は男だからね。それに親指姫だとコガネムシに誘拐されたり、ヒキガエルに求婚されたり、あげく燕に南の国へ連れて行かれては困るからね。花の国の王子とも結婚したくないしな…(苦笑)。」
私 :「さすが総統!童話にもお詳しい!?!(笑)」
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