21.ハイパーキザなデスラー総統

 

「ヤマトⅢ」では総統は、へっ?と思うぐらいキザな台詞を言ったりする。
デスラーパレスで古代と雪と語らう場面の雪への「雪、足音ですぐに君と分かったよ」発言もそうだ。
こんな歯の浮くような台詞をサラリと言う。


ファンタム星が移住できる星のようだと喜びの報告をよこした古代に対してグラスを二つ用意し、祝杯のグラスを掲げパネル通信の古代に向かって「一つは君の分だ」と掲げる総統。
総統だからカッコいい!こんなキザなこともサラリとやっちゃうのである。(ちょっと鼻につく気もせんでもないが…・笑)
他の人だとハァー?!である(笑)。

 

雪に関しては、後にヤマトの新しい乗員たちから巻き起こったデスラーへの不満発言に対して「あの人は昔のデスラーじゃないわ。私たちと同じように熱い血が流れているのよ。」と最大限の味方発言をして総統をかばっていた。
雪にもこんなに好意的に思ってもらえていたとは…、「雪、足音…」発言の効果であろうか。
総統に雪がこんなふうに総統の味方をしてくれていたよ!と教えてあげたいものである、どんなに喜ぶであろうか(笑)。
きっと個人的に総統にソフトタッチで接触されると多くの人がこのように籠絡してしまうのかもしれない(危険危険・笑)。

 

後半はキザ発言爆裂状態である。
太陽制御を邪魔するボラー連邦艦隊の相手を自分が引き受けると古代に告げる総統、「再会は勝利の後で」と言いながら、指を二本立てて敬礼ポーズである。
ひゃーっ!しびれる~(笑)。

 

そして「ヤマトⅢ」最大のキザ発言は揚羽の特攻死に際した発言であろう。
「見たかタラン、あの地球の少年の咲かせた美しい花を、あの花を無駄にしてはならん、ハイパーデスラー砲、発射!」である。
こんな台詞いったい全体他に誰が言えるであろうか?!
あまりにキザで私はこれを聞いた時倒れそうになった(勿論ステキでという意味ですよ。どこか痒くなったりしそうだけど・笑)。

 

「ヤマトⅢ」ではガルマンガミラス星で会議中、部下と話すとか、古代や雪との会話の場面も多いので総統の口調は穏やかなことも多い。
穏やかモードでは総統は妖しい雰囲気はあるものの大変ソフトタッチである。
今までのどの作品よりも優しげな総統が見られた。
絵柄も総統か?と思われるような柔和な表情のカットもある。

ベムラーゼ首相とのホットラインの会話で「老いたなデスラー君」と言われていたが(これって外見じゃなく総統の内面を言っているのだが)、確かに!と私たちも思ったかもしれない。
内面も以前に比べれば恩情あるらしき描写もあるし、例えばヒステンバーガーの失敗に対する「あと二回失敗したら死刑だよ。」発言などである。(昔は二回も猶予与えなかっただろう・笑)

そして外見に関してもちょっと老けたか?という絵柄も多々あった(笑)。
総統、苦労したから老けたか?


ちょっと温厚になってソフトタッチの甘い声でキザなことを言う、ちょっとだけ老けたかもしれない総統も新しい総統の一面で大変良かったですよ。
これはこれで萌え萌えである。

 

が、それでいてやはり宇宙統一を諦めないと豪語する、決して男の野望を捨てることのない仕方のない人だなぁ!の面も又魅力なのである。
野望が無くなったらそれは総統じゃないから。
でもソフトな総統も良い。もう何でもかんでも良い!(笑)

 


22.デスラー総統はヤマトの諸君の名前を知っているか?

 

何度もヤマトに通信を入れて「お元気かねヤマトの諸君」「久しぶりだねヤマトの諸君」とヤマトの人々に諸君と呼びかける総統である。
だが、沖田、古代、雪と、総統の口から出る地球人の名前はこの三名だけだ。
総統は他の人の名前も知っているのだろうか?

 

(パターン1…知らない…、全然知らない…まずいね…編・笑)

 

ヤマト一同:「デスラー総統、お聞きしたいのですが、総統は僕たちの名前をご存じでしょうか?」
総統   :「えっ!諸君の名前かね」
ヤマト一同:「はい、古代と雪以外の誰か一人でも」
総統   :「あ、急な用を思い出したよ、悪いがこの話は又、明日にでも。すまないね諸君、急ぐので、では…」そそくさと去る総統。
ヤマト一同:「デスラー、…やっぱりな…」

 

(パターン2…知ってるよ!当然ではないか!私を誰だと思っているかね?編)

 

ヤマト一同:「デスラー総統、僕たちの名前一人でも…(台詞をさえぎるように総統、答え始める!)」
総統   :「ハハハ、名前かね。君は通信の相原君だね、そして君はレーダーの太田君、君は砲術科の南部君だ。そして優秀な航海士の島君、あなたは有能な技官の真田さん、君たちは新しい乗員だね、揚羽君に土門君、その後ろの君は徳川君そして…、(この後次々と皆の名前を延々と呼び続ける総統)」

 

おそらく(パターン1)の方だと思うが(パターン1)の場合もタランかキーリングに指示してヤマトの名簿と写真を極秘入手して一夜漬けで名前暗記に励むかもしれない。
この場合翌日は(パターン2)の場面が繰り広げられるかもしれない(笑)。


総統はおそらく人の顔と名前を覚えるのは得意中の得意だと思う。
自分の国の人たちについてはきっちり押さえていて、皆に「私のような者も覚えていてくださったのか!!」と感激させて心をキャッチという技を駆使しているのではと思われる。

が、さすがヤマトの諸君までは手が回っていないだろう。
しかし、上記のような指摘があればやってくれるよ!ヤマトの人名暗記ぐらい。
総統、能力的には人並みはずれて優秀だから、やろうと思えば万能である。(きっと!…と思うけど私は…・笑)

 


23.タランとデスラー総統のこと

 

前半、軍事作戦会議などにはタランの姿がなかった。
しかし、古代らヤマトがガルマンガミラスを訪問時には総統の側にちゃんとタランが控えていた。
良かった、タラン、ちゃんと側にいるね。
ナンバー2はキーリングだと思うが、タランはもっと総統の特別近い臣下の地位かもしれない。

 

総統はベムラーゼとの最終決戦に臨む時、シャルバート星に赴く時など新型デスラー艦搭乗時はタランを伴っていた。
タランに「何年私の副官をしている」との言葉もあったことから常々こういう時にはタランがお供と決まっているのだろう。
何年の台詞、普通に思い浮かぶのはもう十年とか長期間を思うがそんなに長くないよね?(笑)
三年か四年ぐらい?

 

いつも思うのだが、タランってあまり無駄口をきかないようだ。
いや、無駄口きくと総統の逆鱗に触れることもあるので気を付けているというのが正しいのかもしれないが。
「総統!」と一言呼びかけだけという台詞が多い。
あとは相づちとか、長い台詞は、もうこれは必要最低限言わなければ!という内容を精査して進言しているような(笑)。
なのでタランの「総統!」にはいろんなタランの気持ちが凝縮されている。
「総統、大丈夫ですか?」や「総統、良かったですね。」「総統、お願いします。」「総統、お察しします。」「総統、おいたわしい。」などなど、場面にあわせたタランの心からの気持ちが「総統!」に入っているのだ。

 

思えば総統の辛い時期をずっと共に過ごしたのはタラン一人である。
タランは総統のことを今は誰よりも理解しているのではなかろうか。
そして総統も表だっては言わないかもしれないが一番信頼を置き、大切に思っている臣下はタランであろう。
総統はタランに対しては、全く気を使わずにビシバシ命令をしているようにみえる。
きっと総統にとっては心の垣根を外して接することの出来る数少ない人間であるに違いない。
タランを連れて戦場に赴く時、総統はタランとなら共に命を懸けて戦える、例えその場で自らの命運が尽きることがあってもこの副官となら共に散っても悔いはないと思っているかもしれない。

 

総統は女関係は寂しい生活をしているかもしれないが(あくまで心の面でですよ、肉体面は知りませんよ、全然寂しくないかも、不潔!・笑)、臣下たち部下にはこの上なく恵まれ愛されているようだ。
勿論タランは総統命!状態で付き従っているし、タラン以外の将軍たち面々も、総統大好き度はガミラス本星の時の人々よりももっと上がっているような雰囲気がするので、もうみんなのアイドル状態かもしれない(笑)。
なんだかよくわからないけど人望あるのだろうか?いや、洗脳かも(笑)。

もう、女はいいじゃない、男同士の熱い付き合いで日々を充実して過ごせばハッピー!と割り切るのはどうでしょう、総統!?
私からのとんでも提案である。(笑)

 

 

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