49.デスラー総統の言葉遣い1

 

総統はヤマトとモニター通信をしている時、とても礼儀正しい言葉遣いである。

「お元気かねヤマトの諸君」「ヤマトの諸君久しぶりだね」「対面できて光栄の至りだ」「諸君の無事を心から祝福したい」などとちゃんと挨拶から始まって、言ってる内容的には嫌味たっぷりの事も多いのだが、言葉遣いは丁寧、そう、とても慇懃無礼な人なのである。

慇懃無礼とは総統の為にあるような言葉かもしれない(笑)。

 

ちなみに総統の「諸君」も耳につく。

私も、ヤマトの乗員の一人に紛れこんで艦橋でモニター越しに是非総統に諸君とお声を掛けてもらいたいものである。

勿論、ガミラス残存兵の一人に紛れ込んで総統による士気を鼓舞する演説を拝聴というのでもOKであるが。

耳につく言葉選手権ではテレサの「島さん」と双璧か?いや、やはり「島さん」にはさすがの「諸君」も勝てはしまい。

どんだけ「島さん」耳についたのか!?(笑)。

 

まあ、総統だって、タランや部下に命令の時は「よし、やれ!」などちゃんと命令口調もあることはあるのだが。

幽閉からの脱出時、あのサーベラに対しても「そろそろお暇することにするよ」「ごくろうだったね」などとちゃんと丁寧に言っていた。

サーベラのことは大嫌いななず、もう少しで彼女に処刑されかけたというのに。

勿論これも皮肉を込めて言っているのだろうが、嫌な女でも女なのであくまで紳士的に接しているのかもしれない。

やはり総統はなにやらいつも女には甘いような気がする。(決してスケベな感じじゃなく、紳士的にね・笑)

 

基本、他人には丁寧な口調の総統だが、も一つ特徴的なことがある。

「しれたこと、戦場に帰るのだ」「上と下、フフフ脆いものよのお」「ヤマト、来おったかフフフ」「思う壷だ」など時代劇みたいな言い回しもするのだ。

一作目の最初のうちもそうだったような。(悪代官みたいだった・笑)

これを書きながら私は突然ハッとした。

 

以前「好敵手」という歌の歌詞について別の感想に書いたのだが、歌詞に「炎の中に侍を見た!デスラーそれはお前だった」とあり、「侍」って、総統、外人みたいだし…変だなぁ…なんて書いたが、あの、これって、もしや「言葉遣いの中に侍を見た!!デスラー」ってことなのであろうか!?(笑)

確かに言葉遣いはたまに時代劇の侍みたいだからね。

言葉遣いには「侍」要素が確かに入ってます!(笑)

 

とにかく総統は普通の話し方ってしない方なのだ。

まあ、そこがいいのですが。

しゃべる前になると何言うのか毎回注目している私である(笑)。

 

  

50.デスラー総統の言葉遣い2、意地悪のことも

 

「ヤマト2」8話9話で総統が妙にカタカナ言葉を使っていた。

ヤマトに送った祝電に「プロローグは終わった」とあった。(プロローグって…、総統、いつもこんなこと言ってたか?と即ツッコミたくなったよ)

その後もタランとのやりとり時にはヤマトの人々がホームシックにかかっているだのと話していた。

そして目付け役としてサーベラが付けたミルの前でシークレットX空間云々のやりとりをするのである。

 

タランがヤマトがシークレットX空間に入りましたと報告すると、ミルはシークレットX空間って何なのだと尋ねる。(ミルじゃなくとも聞きたくなるよ、なんだそれ?ちょっと間抜けな響きの言葉・笑)

すると総統「シークレットだよミル、シークレット」と、君は関係ないから、ゆっくり休んでたらいいんじゃないの?などとミルのことをあからさまに仲間外れ状態にしていた。

…、私は考えてみた。

 

この時の総統はデスラー艦でヤマトを狙っている状況だった。

艦にはお目付け役のミルも同乗、ミルは細々としたことを逐一サーベラたちに通信してはチクりまくっている様子だった。

総統はミルのことをずっと苦々しく思っていただろう。

「タラン、カタカナに弱いミルを困らせてやるというのはどうかね?しばらく私たちはカタカナ多用で会話をしようではないか。ミルの困った顔が目に浮かぶようだフハハハ」なんて意地悪しかけてるとか。

ただこれだとミルってカタカナにものすごく弱い設定じゃないとありえないので、ミル、まさかそんなにバカじゃないよね?(笑)

 

この説が没だとしても、他の方法でもって、総統はミルを仲間外れにするようなことを絶対何度かはしていると私は思う。

苦々しい思いをそのまま忍従している…一切何もせずに…、そんなことあの総統には耐えられそうにはない。

でっかい仕返しは大帝の手前できなくても、その分ちょっとした意地悪を連発して鬱憤を発散させているに違いない(笑)。

 

もう一人、総統の意地悪を受けていた人はナスカ。

ナスカが地球軍に大敗してしまいズォーダー大帝にとりなしてほしいと総統に泣きついて来た場面で、ありのまま報告すればいいじゃないかと嘲るように言い放っていた。

それでも必死に懇願されると「分かった」と口で言いながら意地悪く鼻で笑い、話の途中で通信をブツッと切ってしまうのだ。

総統の顔は意地悪を絵に描いたような表情であった。

総統、少しはストレス発散できた…?、うーん、意地悪なんだよな…。

ナスカあの後死んでたような。

 

お座敷で芸者さんなんかに「いやぁ、デスラーはん、ほんまイケズやわぁ」なんて言われそうである。

 

もひとつ極めつけは、ヤマト対総統の最終決戦で、集中砲火の中、反撃の波動砲を撃とうとするヤマトに対して磁力機雷で発射口を見事封じた総統。

ヤマトが波動砲を撃てないのを確認してから例のモニター通信を入れる。

「ハハハハ…、どうした古代、撃ってみろ、ヤマトご自慢の波動砲の威力を是非もう一度拝見したいものだ。さあ、撃ちたまえ、何を恐れている?」である。

これってまるで、やーい、やーい、古代のばーか!撃てないだろ?くやしかったら撃ってみな、俺全然平気だもんねー!撃つのこわいの~?意気地なし!へーんだ!みたいな…、もうっ!小学生か?!(笑)

この後、タランに、私の作戦どうだね?と完璧作戦をアピールしていた。

タランは勿論「お見事な作戦です。総統。」と優等生回答を返していた。

ちょっとカワイイ総統。

そしてそつのないタラン。(笑)

 

とにかく時々このように意地の悪いところをかいま見せてくれる総統。

恐ろしくってカッコ良くて、でもちょっと変でちょっとカワイイ、ああ、やはり目の離せない人である!

 

 

51.デスラー総統、その他についての小ネタ集

 

その1・ 効果音

 

 総統のデスラー艦やガミラスの艦が宇宙を航行している時の効果音、ピヨヨ~ン、ビョヨ~ン、シュワ~シュワシュ…みたいな音が気になる(文字では上手く表現できない!)。

カッコいいのか、あの音?といつもあれを聞く度に疑問に思いながら画面を観ている。

同じく瞬間物質移送器で空中から戦闘機や機雷が移送先に出現する時の音、プゥーン、プゥーンというのも同様にひどく気になる。

こっちの音は夏の夜寝床で安眠を妨害する耳元に飛んでくる嫌な虫、蚊の羽音に似ている気もする。

私はメカのことなど全然分からない人なので、あの音がごく理にかなった音なのかどうかも判断できないので余計当惑しているのだが…、門外漢の私にはなにやら間抜けな音に聞こえる。

でも、あの音、ちょっとカワイイなぁと思っていて、まあまあ好きなのだ。

聞くと何故か癒されるような気もする。

(又、カワイイ→好きで全ての評価をすませようとしている!ダメじゃん!・笑)

 

その2・ マント

 

 総統のマントのことである。

あのマントってどんな素材なのか?

フワフワした感じもする。

結構布の面積というか分量は大きそうなのだが、それほど重量があるようには見えない。

その割に総統が勢い良く背を向ける場面などでは、バサーッと大きな音がしたりして。

総統がお召しになるマントなのでこれはもう素晴らしいものに違いない。

きっと夏涼しく、冬は暖かいといった最新ハイテク機能性素材かもしれないなぁと思うのであった。

 

ところで総統って、顔が青色、髪が黄色、襟が赤色で、頭部あたりが色の三原色みたいである。

下の服装はその分ぐっと色味を押さえて、グレーの軍服、黒のマント、黒ブーツ。おおっ、完璧色使いじゃないか!と私は思うのだ(笑)。

そしてやはり、あのマントは全体のシルエットの美しさの点からみても必需品、マントがなければ総統じゃないといってもいいだろう。

あの長めのマントがブワッとはためく時、総統のカリスマ性は格段に上がるのである。

全くもって素敵である。

 

服装ついでに、あの襟元の三角部分のことである。

又か、又あれのことを気にしているのか、私は!?

あの部分、膨らんでいるように描かれているのを見た。

膨らんでいない時も勿論ある(笑)。

あれってネクタイみたいなものなのか?アスコットタイみたいな?

後で飾りで着けている?

ネットであの膨らみ部分に何かが入ってる説を目にしたこともある。

音声変換機が入っているとか、飴が入っているとか…(笑)、すごい説だと大ウケした。

服を着た後あの三角部分を装着してるのか?

私、しつこいので、きっと今後もずーっと考え続けると思う。

 

その3・ 椅子

 

 ガミラスの艦橋には椅子が無いようだ。

このことについてもネットで指摘されているのを見たことがある。

総統はいつも立って戦闘の指揮をとっている。

腕組みして仁王立ちの総統の姿がイメージとして焼き付いている。

ガミラスの人たちって質実剛健な感じがする。

あの人たちなら立ちっぱなしでもやれそうである。(偏見か?)

 

それに総統は椅子があっても座らないんじゃないだろうか。

だって交戦中、総統はハンパなく興奮状態のように思う。

多量にアドレナリンが分泌してるよ、あれって、そんなに戦うの好きなの…?とちょっと心配になるくらいだ。

総統が立っているのに他の人が座ってるわけにはいかないので、もういいや!皆立つか!?ということかもしれない。

座れないなら無駄だから、もう椅子なんか設置しないもんね~ということになってしまったとか…(笑)。

 

ただ「ヤマト新たなる…」でゴルバとの交戦中イスカンダルの海に着水したデスラー戦闘空母らが大波にもまれて、まるで木の葉のようにハンパなく揺さぶられているのを見て、あれって中の人たち、どうなっているのか…?と、大変心配であった。

床をゴロゴロ転がるガミラスの兵たち、勿論総統も…、見たい!是非見たい気がする!

もし、どこかにしがみ付いていたとしたら転がるのは免れているだろうが、それはそれで酷い船酔いになっているかもしれない。

でも総統は大丈夫かも…、船酔いにもやたら強そうな気がする。

総統のこと、どんだけ丈夫だと思ってる私は?!(笑)

 

その4・ タイミング

 

「ヤマト2」で対ヤマト戦終盤の白兵戦時、古代と雪と対峙して長々と自分の心情を語っていた総統。

古代は半分気を失っているので、主に雪が聞いているのだが、自分が孤独だったの、愛する者がみえなかったの、いろいろ内面についても語っちゃう総統。

勿論本編中では長々一人舞台を終えて彗星帝国の弱点も古代と雪に示唆してくれてカッコ良く去っていくのだが、そのすぐ後に加藤、山本、斉藤、佐渡先生ら一団が古代と雪の元に到着していた。

あれがもう少し早く到着していたらエライことだったよね。

又戦闘が始まっちゃったかもしれないし、その前に総統心情一人語り舞台を物陰から目撃したかもしれない。

古代と雪に聞かせるのはカッコ良かったけど、愛が云々というのを多人数に聞かれるのはちょっと照れくさいかもしれないよね。

まあ、あのタイミングで到着して良かった良かったということで(笑)。

 

その5・ 伊武さんと山寺さん 

 

ヤマト一作目を見直した時に総統の声って私のイメージよりも若々しい感じと思ったのだが、中の人、伊武さんはあの頃25才位だったらしいので当然といえば当然だったのだろう。

「ヤマト2」でも声は思ってたより若い感じだった。

「ヤマト新たなる…」はもう少し渋めになってたような気もした。

ここで思ったのが新作「ヤマト2199」のアベルトの声のこと。

山寺宏一さんは今の声優さんの中でも一二を争う実力のある方だと私は思っているのだが、アベルトの声って思いの外「野太い」気がする。

伊武さんを意識されているのか…?、敢えてあのようにされているのかもしれないけれど…。

あの当時の伊武さんの声はむしろスルッとよく通って、それでいて低くて妖しげな雰囲気があって、すごくいいんんですけど!(又、しびれてるよ私は!)

 

そもそもアベルトと総統は全く違うキャラクターなので、このように並べて述べるのはお門違いなのであるが…。

山寺さんの声も勿論好きなことは好きである。

ただアベルトの声、ドスが利いててちょっと怖いような気がすることもたまにあるので、もうちょっと軽く流してもらえたら…なんて、私の独り言を敢えて書いてみた。

これ、2199の続編?新作?のことを予想して書いてるのか…私?

 

その6・ 雪ちゃんの声

 

 雪ちゃんの声についてである。

麻上さんの声って、色っぽい。

しゃべり方も大人の私がきいても色っぽい感じがした。

いいじゃないのこれって、と今の私は素直に思うのだが。

当時リアルタイム時には私は雪ちゃんがさほど好きではなかった。

もしかしたら色っぽさがイヤだったのかな。

女子中高生だった私は男に媚びを売っている!というふうに反感を持つていたのかもしれない。

雪ちゃんを当時の流行の言葉でいうブリッ子(死語か?)と決めつけていたのかも。

ああ、私も子供だったなぁとしみじみ思う。

ちょっとぐらい媚びる方がいいんだなと気づいたのは、いい歳になってからであった。

ああ、もっと早く気づいていれば私もモテモテ人生をおくれたのだろうか、いや媚びだけでは無理でしょ(苦笑)。

 

その7・ 良かったね!

 

「ヤマト2」で私が感激したのは、総統がガミラス残存兵たちに慕われていたこと。

一作目では勿論絶大な支持を国民から受けていた。

しかし、今は本星はあんなことになってしまったし…そのことを自分の不覚のせいと演説で真摯に皆の前で語っていた総統。

それに対して、残存兵たちもちゃんと支持してくれている様子であった。

責任追及とかないのか心配だが、まあなさそう、いろんな意味ですごい人たち、ガミラスの人(笑)。

総統が幽閉された時も彗星帝国と交戦覚悟で残存艦隊で出撃してきてたし、勿論タランはとても総統を大切に思っているようだし、良かったね、総統。

私も見ていて嬉しかったよ。

 

「さらば…」ではほんとに悲惨な感じで痛々しかった。

あんな辛い立場でも果敢に戦おうとしていた総統にも勿論感銘を受けたのだが、「ヤマト2」を見てから「さらば…」のあの総統を思い出すともう悲しくて胸が詰まりそうになる。

総統がガミラスの残存兵たちと共に無事に(むしろ元気そうに)去って行かれたのを見られただけでも、私は「ヤマト2」を見た甲斐があったというもの!

まあ、あの後が「ヤマト新たなる…」なので、あれはあれで又たいそうエライことに巻き込まれますが…(汗)、めげずに行け行けデスラー総統!我らの不屈の星!

私はずっと応援してるからね!!

 

 

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