30.「宇宙戦艦ヤマト2」を観て
映画「さらば宇宙戦艦ヤマト、愛の戦士たち」はリアルタイムで観て、先日DVDで観なおした。
「ヤマト2」については、今回観るのが初めてである。
当時、観なかったのだ。この後のヤマト作品群も全然観てないのである。
観ておいたら良かったかなぁと思ったり、反対に観てたら今こうしてマイブーム状態にはなってなかったかもしれないかも…とも思ったり。
過去を言っても、今更どうしようもないことなのだけれども。
「ヤマト2」と「さらば…、愛の戦士たち」は大筋は似ている。
しかし観てみると全然印象の違う作品だった。
「ヤマト2」の方は26話あるから細かくエピソードも盛り込めるし、人物描写も深くなっている。
そのかわり冗漫になった部分も勿論あるのだが…。
どちらが好きかと聞かれたら、「ヤマト2」の方と答える。
ただ「ヤマト2」を観て強く感じたことは、一作目のヤマトってほんとに良く出来ていたんだということだった。
「ヤマト2」が面白くなかったわけではないが、一作目は破格に面白かった。
地球滅亡まであと何日のタイムリミット設定も、毎回の緊迫した展開も、あの作品ってやはりすごい作品だったんだと再認識した。
とは言っても、「ヤマト2」もそれなりにちゃんと面白く楽しめた。
最初のうちは、ややまだるっこしい展開だなと思ったものの、ヤマトが宇宙へ出てからはテンポもあり、見せ場も多くてなかなか良かった。
デスラー総統ファンの私としては、総統が直接ヤマトと対峙して作戦を繰り広げていたのが嬉しかった。
総統、やはり戦い上手ではないか!知将、猛将であろう。
ヤマト相手に素晴らしい戦闘を繰り広げていた。
あーっ、とてもカッコ良かったと大満足である。
今まで一作目と「さらば…」と「新たなる…」を観ただけの私は正直、総統ほんとに強いのか…?などというファンにあるまじき疑いの心を抱いていたのであった。
総統、疑ってすみませんでした、総統はやはりお強かったのですね(土下座する私)。
「さらば…」のテレサも私にとっては、反物質世界の住人でこちらのものと接触するとえらいことになる危険な人ということで、なんか分かったような分からん人であったのだが、ヤマト2のテレサも変な感じ。
このテレサの扱いが、迷走しているような気がしてならない。
扱いが迷走しているので、作品の流れも迷走気味な気がする。
不思議な存在、でも人間みたいだし、超能力者?深く考えるほどに混乱しそうなので、もう深くは考えないことにした。
とにかくテレサって、不思議で、強い力の持ち主なのよ…ということでスルー状態にしておく。
この作品の後、何作も作られるヤマト作品にとっては必要な作品だったと思う。
ただ、物語の終わり方などはやはり「さらば…」の方が納まりはよかったかもしれない。
でも私はもう、しばらくの間「さらば…」は観ないと思う。
納まりよくても、あれは観るとほんとに悲しすぎるから。
もしかしたら観るのずっと封印するかもよ(笑)。
少々、変だなぁと思うところがあっても「ヤマト2」の方が安心して、平穏な気持ちで見終えられるのでいい。
私の中で、こちらを正史とすることにする。
31.デスラー総統、手術を受ける
又、サービスシーンである。
一作目で入浴シーンというお色気担当を担ってくれた総統が今度は真っ裸モニター大映し手術シーンをもって私たちの元に戻って来てくれた。
制作側の誰がこういう企画をしたのか?!名乗ってほしい。
「今度は風呂は無しだけど、こういうシーンで全裸というのはどうかな」などと提案した人いるだろ?!誰?誰なのか知りたいなぁ(笑)。
総統、この彗星帝国の蘇生手術の前のシーンでは、服ボロボロ、本人も白目で絶命という総統ファンにはとても正視できないおいたわしい状態で宇宙を流れておられた。
ズォーダー大帝の命によって回収されて蘇生処理を受けているのだが、何故か手術中の様子が大モニタースクリーンで映され、ズォーダー大帝とサーベラ総参謀長に見られているのだ。
なにもそんな大映しにせんでも…、とも思うのだが。
二人とも大映しで見たかったとか?
ヤマトは子供も見るという配慮もあるせいだと思うが、出血などの描写って無いんですよね。
だから手術をしてるようなのだが、血も傷口らしきものも描かれていない。
なので顔部分はちょっと汚れてる?というふうに見えるが、身体はきれいなまま真っ裸で横たわった総統に帝国の医師団がなにやらしてるという画面なのである。
勿論NGゾーンだけは人の頭部や手術機器などで隠されているのだが、何故かほんとにここはダメ部分だけが隠されていて、そんな隠し方じゃ見る者の想像余計に膨らむよ!状態である(興奮してるの私だけ?・苦笑)。
ガミラスお色気班担当セクシーダイナマイト、デスラー総統バンザーイ!である。
角度を変えて何カットか裸は映り続けるという…、私などは勿論この手術場面大いに受けましたが(いやぁ、ドキドキしたよ、ほんと)。
しかし特に総統目当てじゃない人はどう思っているのだろうかと思う(笑)。
そういえば、ヤマトに捕虜になるガトランティス兵がいるが、彼も上半身は裸という姿を見せてくれていた。
うーん、宇宙人は一応脱がせちゃえコンセプトなのか。
ほらほら、宇宙人といっても裸になれば地球人と変わらない人たちでしょ、という説明を兼ねているのかもしれない。
いやいや、でも、誰か脱がせたがりの製作サイドの人絶対いるだろ~?(笑)
32.デスラー総統、シーツで激怒する
まさしく激怒であった。
「一度もシーツを換えていないとは。こんな所で私が寝ていられると思っているのか!」と大声で怒鳴っていた。
怒りに任せてシーツを放り投げるのだが、凡人はグシャグシャと丸めて投げつけるだろうが、総統は違う。
総統はものすごーく怒りながら、シーツを素早く四角く折りたたんでエーイと放り投げていたのだ。
なんと、几帳面な!!(笑) あんな激怒の最中なのに…。
それにしても一作目の総統を含めても、こんなに怒っている総統の姿ってあったかな?というほど怒っている。
シーツが換えられていないというだけでこんなに怒るとは…、シーツを投げた後も、部屋の中を文句を言いながらグルグル歩き回っている様子であった。
いろいろ心配である。
総統、幽閉状態になっているのだが、下着などの替えとか大丈夫であろうか、あれほどお好きだった風呂とかは入れているのか。
いや、きっと風呂は無理だろうが、シャワーぐらいは使えているか?お食事はもしかしたらあまり気にしていないかもしれないが、お好きなお酒などの差し入れはあるのだろうか? (刑務所暮らしか?・笑)
きっとこれらの待遇の不満が溜まりに溜まってシーツで大爆発!の、あの激怒かもしれない。
もしかしたら、傍にガミラスの人が誰もいないので、激怒してるとか…。
私がにらむところ、総統は臣下に囲まれている時など、やや感情の抑制をしているように思える。
相当短気そうだが、そのまま短気むき出しだと人は付いてこないのが分かっているので、感情は抑え目に、いつも一呼吸置いて、言葉を選んで話しているのではと思う。
怒る時だって、まず威厳を保って、かつ畏怖の対象であらねばというのも大事だし、大物観も必要だし…などと演出しながらの怒り方を心がけてらっしゃるのかも。
しかし、今は誰も見てないから、演出抜きで、素のまま怒ってやる!ということでシーツぶん投げたのかもしれない。
もしそうだとしたら、人間味あふれてて、これまたカワイイなぁなどと思うのであった。
なんでもかんでもカワイイのかよ?!私は!(笑)
33.デスラー総統とモニタースクリーンのこと
「ヤマト2」では総統はモニタースクリーンに登場シーンが何度もある。
総統といえばモニタースクリーンみたいなイメージはきっとこの作品からだろう。
総統、黙って攻撃しても別にかまわないよね。
普通黙ってした方が不意を突けて有利なはずである。
しかし、総統は前もって電文入れたり、モニタースクリーンで挨拶してから、本格対戦を始めるのである。
自己顕示欲が強いからだと思うが、決闘の時、口上を述べてから戦うといった武士のような心根の表れかもしれない。
男の美学よ、男の!
最初のモニター通信の時、総統の姿を見て、ものすごくビックリしたよ!状態のヤマトの人々の様子を見て総統はとても満足したのではないだろうか。
古代君の「死んだはずでは」発言に、「死んだ、確かに死んだ」「執念の恐ろしさ思い知れ」などと言いながら、両手握り締めガッツポーズをとっていた。
テンション上がってるよ総統!(カワイイ!)
このモニターを通してのヤマトとのやり取りが気に入ったんだと思う。
次の戦いもモニター通信入れていた。
ここではなんと通信が終わり、総統の映像がフェードアウトする瞬間にモニターにドクロの映像が現れていた。
タランにこのタイミングでドクロ映像流すようにと指示していたとか…。
モニター通信演出家である。(笑)
もしかしたら、映りがいいようにレフ板で顔に光を当てさせたり、薄化粧とかしてるかもしれない。
リハーサルとかもしてたらどうしよう。
3回目のモニター場面も、ヤマトの諸君の無事を心から祝福したいだの、ヤマト以外興味はないだの、とにかく喋りまくりであった。
ヤマトのみんなも、又、通信してきたよ…、どんだけ通信好きなんだデスラー?!と思っている人、絶対いるはず!(笑)
34.藤堂長官のこと
地球防衛軍の藤堂長官の声優さんは伊武雅刀さんである。
伊武さんは勿論デスラー総統の声の人である。
「ヤマト2」では藤堂長官の出番が多い。
もしかしたら総統より長官の方がいっぱい出番があるかもしれない。
伊武さんの声が好きと前に書いた私であるが、では長官で満足して長官ファンか?と聞かれたら、それはちょっと…苦しい(笑)。
いくら伊武さんの声でも長官には全然ときめかないのであった。
じゃあ、やはり見た目か?う…ん、まあ、そういうことでしょう(笑)。
長官は沖田艦長や土方艦長よりも先輩と本で読んだから、見た目もそうだけど結構年配の男性である。
性格もとても堅実そうで頼りになる。
長官が出てくるだけで、地球は一応まだなんとかやってるみたい、安心だねという気になる。
大変心強い人なのである。
それに押しの一手ではなく、のらりくらりとはぐらかし、優柔不断に見せて、思ったことを実現させてしまうというなかなか隅に置けない手法を駆使する狸親父の一面も併せ持つ人物なのだ。
「ヤマト2」でヤマトが独断で出立しようとした際に見せた一芝居もなかなかのものであった。
長官のモニター大映し率も高い。
モニター大映しといったら総統の専売特許ともいえるが、これももしや長官の方が多いかも。
「ヤマト2」での出番の多い長官に萌えれば伊武さんの声で一粒で二キャラクター美味しいなのだが…、やはり総統でないとときめかないという…、困った私であった。
ああ、きっと総統から漂う危険な香りがいいのだろう。
長官からは、ものすごく安全安泰の香りがしてくるからね。
藤堂長官、「ヤマト2」では心労の連続である。
勿論一作目もそうだったろうが、この人ほんと大変な役回りだ。
長官、地球のことは長官に任せてますので、ご苦労多いですが、がんばってね!!きっとヤマトの皆も、視聴者も心の中でお礼を言っているはずである。
ウーン、でも萌えはやはりないです(笑)。
ちなみに声だけで萌えるのなら、CMのスーモの追っかけにもなっちゃうぞ!(笑)