39.デスラー総統は地球の情報収集をしている

 

あれっと思ったのは、モニター通信時、古代君に対して、古代進と下の名前も呼んでいた。

総統は一作目のラストで直接会ったときは古代とだけしか聞いていないはずである。

又、宇宙ボタルを使った攻撃時にもヤマトの乗員に新人が多いことや、蛍を見るとホームシックにかかるだろうなどと地球通の発言をしていたのである。

 

総統、情報収集に勤しんでいるようである。

通信傍受してるのか?それとももっと積極的に地球人の生活あれこれを学んでいるのか。

ヤマトを付け狙うだけあって勉強熱心である。

資料を集めて地球に関する勉強をしている総統とか、もしかしたらあるかもしれない。

総統、人前ではそんなに勉強していないように見せていて陰では結構コツコツ勉強したりするタイプかもしれない。

見えない努力家というやつ。

 

夏に蛍を見て風流を感じるなんてコアな情報まで知っているところをみると、正月、お盆、クリスマス、節分、お雛様、端午の節句など四季の行事も知ってるかも。

五月の菖蒲湯、冬至の柚湯など風呂関係なども知っているやもしれない。

いや、温泉情報も押さえていると思う、日本の名湯百選とか。

立派な地球フェチ状態である。

 

彗星帝国が地球を侵略しようとしているのをどう思っていたのだろう。

かつて移住の為にあれほど時間をかけて狙っていた地球だもの。

彗星帝国のことも地球のことも興味ないと言っていたが、地球についてはきっともっと複雑な気持ちもあったんじゃないかなぁ。

大帝に友情を感じながらも袂を分かって、地球側に攻略のヒントを与えた総統の心の奥には、言葉では言い表せない複雑な思いが渦巻いていたのかもしれないと思うのである。

 

 

40.デスラー総統、黄金銃で部下を射殺する

 

「ヤマト2」において、宇宙ボタル作戦で自らの失態で作戦を失敗したあげく、おめおめ帰ってきた部下バンデベルを総統は言い訳の途中で射殺していた。

例の腰に携帯した黄金銃でである。(危ないなぁ・笑)

 

傍のタランが顔色ひとつ変えずに居たのをみると、おそらくああいう失態に対してはガミラスでは死刑が当然なのであろう。

日常茶飯事だと怖い。

ミルがそれを見てひどく驚いていたので、彗星帝国ではあんな厳しい処罰はないのではと思われる。

一作目の時も、シュルツに死をもってヤマトを倒せと言っていたし、ドメルもバラン星で失敗した際は裁判で死刑判決を受けていた。

ガミラスの軍人たち、負けたままというのは許されないということのようである。

じゃあ確かに総統自身だってヤマトに本星滅ぼされたままで…というわけにはいかないだろう。

部下に示しがつかんでしょ、きっと。

 

ちなみにあの黄金銃は総統特注品であろうか。

金ピカである。

金なのかどうかは分からないが、金ならメッキ?じゃないと重くて重くて扱いずらいよね。

デスラー砲のトリガー(機銃型発射装置)も金ピカである。

総統の乗る旗艦内の総統用椅子も金ピカのよう、そして旗艦内部全体も黄色く見えるんですけど、あれって何?

金箔張ってるみたいなだろうか?金閣寺か、秀吉の茶室か!?

よく分からないがもしそうだとしたら、なにやら成金趣味な感じだ(笑)。

総統は成金趣味とは対局にある精神の方のはずだと思うのだが…。

一作目の「ヤマト」では、お風呂の中にも金(?)の塊が入っていたし(豊富にある鉱物だとか…)、ガミラス星では別に金ピカ好きだって成金趣味じゃないということかもしれないと考えるべきなのかな。

いやいや、見栄っぱりそうだから、偉い人ぽさを演出しようということで、金ピカにこだわっているのかも。

演出の為、あくまでも演出でよ!決して本心成金ではないと信じたいものである(笑)。

 

 

41.デスラー総統は雪が来たので改心した?

 

総統はデスラー艦に小ワープで接舷したヤマトによる白兵戦で、負傷した古代と対峙した。

古代が負傷のダメージで気を失い倒れた際、古代を庇うように飛び出してきた雪を見てひどく驚いていた。

古代に覆い被さり古代をひたすら案じる雪を呆然と見ていた。

「地球は、地球は」とうなされる古代を「あなた」などと言いながら抱きしめたりしている雪をしばらく観察していた。

 

総統は場の空気が読める人だから、ここで古代を撃ったりするのはまずいよね、それに女、恋人なの?ラブラブシーン繰り広げられているし、よく見ると彼女スターシャになんか似てなくない?私どうする?どう対処しようか、などと心中思っていたかもしれない。

総統、二人の姿を見て、愛するってこと思い出したとか、自分は彗星帝国側より地球人の方にはるかに近いなどといった内容を長々と述べ、「ヤマトへの恨みも消えた」と発言して去っていかれた。

 

えーっ、あんなに執着してたヤマトのこと、もう許してくれるの総統?とも思ったが、まあ、いいのです。

君子は豹変するっていうからね。

 

一応、あの展開からすると、確かに正々堂々の対戦で総統はヤマトにほぼ勝利といって間違いないだろう。

総統はヤマトの乗員たちの死が欲しいわけではなく、自分の勝利によって自分の心の立て直しが必要だったのだ。

 

立ち去る前に彗星帝国の弱点を二人に教えてくれた総統。

雪に床に落ちた銃を拾って手渡した時ついでに雪の手も触っていた。

雪にちょっと触りたかったとか(笑)。

古代を助けに来たのが雪じゃなく加藤とかだったら、総統は改心してないかもしれない。

加藤と古代の姿で愛を思い出したら…ちょっとそれは…(笑)。

 

きっと総統、雪のことタイプなのだと思う。

私見ですが、スターシャは内面結構キツい性格だと思うけど、雪はその点、優しく包容力ありそうだから、雪の方が総統には合うと思うのでお勧めだよ。

しかし、総統が良くても雪は断ると思いますよ、既に古代君いますからね(笑)。

 

 

42.斉藤のこと

 

「ヤマト2」の斉藤ってどうよ?

ムードメーカーとして登場しているのだろうか?

「さらば…」の斉藤はずっとカッコ良かったが、「ヤマト2」の斉藤は最期は良かったが途中はいいとこあった?って存在だった。(これはちょっと言いすぎかな…)

斉藤がからむとユルーくなるという、アナライザーとキャラが被っているような(笑)。

 

テレザート星に行った際、訳のわからない発言をするテレサにツッコミを入れるとか視聴者の感情移入キャラにはなっている。

テレザート星からヤマトに帰った斉藤がテレサって自分勝手なんだよ~らしきことを言いふらしたと怒る島。

この時の島の擁護発言も衝撃なのだ。

彼女は確かに自分勝手だ、でも自分を大切にするってことは大事だ、自分を大切に出来ない奴は他人も大切に出来ないんだ!みたいな事を島は言っていた。

ええっ?!と思いながら、そう言われればそうなのか?そうかも…、なんかそうかもしれないね…、と妙に島に納得させられた私。

そう思いながらも良く考えると、なんかひっかかるような気もしないことはない?まあいいか…、納得しとくか?うーん、もうよく分かんないや私ハハハ…状態というか。

そして斉藤も島の側でちょうどそんな私と同じような表情を浮かべ立っていた。

ごくごく一般視聴者目線の人なのだ「ヤマト2」の斉藤は。

 

斉藤も空間騎兵隊の人も割と早い段階でヤマトに乗り込むのでヤマトのお荷物状態が長いこと続くことになる。

なんだか気の毒だ。

 

「さらば…」の斉藤はこんなじゃなかった。

あれは時間が短いせいでカッコいいとこだけが凝縮されていた。

あの斉藤を覚えている者には「ヤマト2」の斉藤はかわいそうな役回りに思える。

「さらば…」の斉藤の最期は弁慶の立ち往生を模した演出なのだが、壮絶。

あの場面では真田さんも亡くなるので余計にショックが強いのだが、思い出すと又泣けてくるかも。

私にとって斉藤はやはり「さらば…」版が良かったかな。

 

 

43.加藤のこと

 

「ヤマト2」によって私の中で大いに株を上げたのは加藤である。

加藤の反応は普通の常識人ぽいのでとても感情移入できる。

空間騎兵隊の面々の無法に憤ったり、戦闘時には勇敢にブラックタイガーで戦う加藤は頼りになり、素直にカッコいい男だ。

「ヤマト2」では時間がある分、エピソードも盛り込んでいるので、余計に加藤がとても堅実で好感がもてる存在になっている。。

見た目はハンサムだけど山本の方が内面ややグレた感じなのが以外で面白かった。

 

一作目にも言えることだけれど、この頃のアニメって男たちはとにかくケンカしている。

ケンカを通じて互いを知り合う、殴りあった後心が通じ合うというような描写だらけだ。

うーん、こんなだったんだ、今のアニメではあまり見られない光景(笑)。

ヤマトの戦闘班の人たちと斉藤の空間騎兵隊の人たちはケンカ要員だ。

とにかくケンカする。

ヤマトの中、無法地帯か?(笑)

加藤の最期は「さらば…」とほぼ同じ、最後まできっちり仕事する男だったよね(涙)。

 

これを書きながら、一作目で、イスカンダルとガミラスが双子星だと知らなかったヤマトの面々が、喧々轟々となる場面で、古代が加藤にものすごく無茶な命令をしていたのを思い出した。

絶対ブラックタイガー、出撃できないよねという気流荒れ狂う中に加藤行け!と命令していた。

敵の部品の破片かなんかを拾ってこい!という理由でだ。

加藤は無理!と嫌がりながらも結局行かされてたっけ。

加藤死んでもおかしくなかったよ、あれって(汗)。

私はあの時から加藤の密かなファンになったかも。

それにしても古代君、ひどすぎない?(笑)

 

 

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