4.新型デスラー艦のこと

 

新型デスラー艦は相当大きいらしい(メカのことなどあまり分からない私の素朴な感想・汗)。

前にガミラスの艦には椅子がないようだと書いた私だが、ガルマンガミラスの将校たちが乗る艦にはちゃんと椅子があった。

将たちは椅子に座って指揮をとっていたし、乗員も座っていた。

 

が、新型デスラー艦でシャルバート星に来た総統とタランは相変わらず立っていた。

あの艦の艦橋が映っていたが椅子はないよう。

やはり総統仕様は椅子が無いのだろうか(笑)。

デスラー砲を撃つのが立って撃つのであそこはああなのかもしれない。

別のお部屋には椅子はあるだろう、おそらく(苦笑)。

 

太陽の近くでボラー連邦と対峙してブラックホール砲の引力に呑み込まれまいとする新型デスラー艦の中で総統とタランは床にひざまづいていた。

しかし、この時、前方の計器類の側の一般乗員は椅子に座っていた。

総統、こんなこともあるから椅子もいるよね(笑)。

 

私は又思い出したのだが、「新たなる…」でゴルバの砲口に突撃したデスラー戦闘空母の中の人たち、勿論総統もであるが、あの時も大変だっただろうな。

多くの人がムチウチ症になったかもしれない(苦笑)。

椅子、あった方がいいと思う。

ガミラス人よ無理するな、ガルマン人はちゃんと昔から座ってる人たちだったんじゃないだろうか。

だからガルマンガミラスになったら座るのが艦の一般仕様になったのではないだろうか。

 

私がこの新型デスラー艦でちょっとびっくりしたことがある。

物語一番最後、太陽制御も成功してヤマトの皆がルダ王女のお言葉を聞き終え、ルダ王女も姿を消すと入れ替わるように「古代」と総統の声。

振り向くとヤマトに新型デスラー艦が接舷しているではないか。

ややっ!いつの間に?!あんな大きな艦がそっと、こっそり近寄ってぴったりと接舷したのだね(すごい!・笑)。

いつ着けたんだ、ルダのお言葉の最中だろうか…、ルダの演説を総統も拝聴したのだろうか?

ルダが消えたので急いで着けたのか…、いろいろ考えさせてくれる新型デスラー艦である。

 

ちゃんと古代に別れの挨拶をして去っていかれた総統であるが、ここって「新たなる…」の別れの場面を彷彿させる。

あのピポっっていう変な音が流れていたし、総統の翻るマントとか立ち去るお姿の感じとか、似ていた。

いろいろ感慨深いなぁと私も総統を見送らせてもらいました。

総統又ね~、元気でね~!(…すみません、ほんと変な感想で…苦笑) 

 

 

5.デスラー総統の沖田艦長への想い

 

総統は生きた沖田艦長に会ってみたかったと思う。

一作目で両星の命運をかけて激しく戦っていたのは他の誰でもなく、まさしく沖田と総統だったからだ。

総統は野蛮人と侮っていた地球の戦艦一隻が巨大なガミラスの軍事力に対して応戦、撃破していくのを驚きの連続で受け止めたであろう。

「兎と亀」の物語ではないが、万が一にも総統はガミラスが負けることなど考えたこともなかったに違いない。

それがあの敗戦、完全敗北である。

 

白兵戦を仕掛けた時にも会いたかったのは敵将の沖田ただ一人であったろうし、「ヤマト2」の時点でもリベンジしたかったのは本当は沖田艦長の率いる艦ヤマトであったと思う。

その沖田は今は亡く、総統は生きて彼に会うことは出来なかった。(完結篇でとんでも展開があるらしいがそれは今は無しとして・笑)

ヤマト艦内に飾られた沖田のレリーフを見て「沖田は立派な艦長だった。」といいながら膝をつき礼をする総統。

恩讐の彼方にという言葉があるが正しく、総統の胸に去来する思いは何であっただろうか。

ガミラス星の滅亡、流浪の日々、そして今の帝国の建国、総統が沖田との戦いの後たどった道は険しく苦難に満ちたものであった。

しかし、こうして沖田の艦ヤマトを自らの足で訪問した総統、力を尽くして激戦を繰り広げた者同士ゆえに、今は古い戦友としての深い絆を感じているのであろう。

この場面はほんとに感動ものであった。

 

総統がヤマトへ乗り込む前に「又、再び甲板を踏めるとは…」と言ってたけど、甲板は踏んだことあったか?白兵戦で艦内へ突入したことを言っているのか?「新たなる…」では自分の空母の甲板に乗ってたよね?

「ヤマト2」で退艦する時にこっそり踏んだとか?甲板踏むのは初めてじゃないの…(笑)。

まあ、言葉の綾ということか。

 

 

6.ガルマンガミラスの臣下たち

 

ガルマンガミラス星では軍事作戦の会議が定期的に行われているようであった。
総統に戦況を報告する将軍たち。
総統が名前を呼んだだけで皆、ビクッ!!って感じでおののいていたので、どんだけ総統に緊張して接しているのか?!

シャルバート教徒であることを見破られたハイゲル将軍が軍事会議の最中総統自らの手によって射殺される場面があった。
やはり又たまにこのような総統お得意の即処刑を行っているようである。
射殺後、何事もないようなしらっとした顔で会議を続ける総統、こういうのを見て皆はいつもドキドキしているのかもしれない。

 

しかし、ずっとこういった恐怖で締め付けではなく、反対に褒め褒め作戦も駆使しているはずである。
ガイデルなど褒めまくられていたではないか。
会議に出られている総統は今までのシリーズよりも、なにやら柔和なお顔になられているような気もする。
これはやはり緩急をつけて飴と鞭の方法で人心を掌握しているようである。

 

総統が意図的にしているのか生まれ持ったパーソナリティとして人の心を掴む才に長けているのか判じかねるが、総統には確かにそういう能力がありそうである。
あの目で見つめられてあのゆっくりとした口調で指示されたら催眠術にかかったように何でも従ってしまうかもしれない。
総統はガルマンガミラスに神は二人はいらぬと言っていたが、確かに統治者というより半分神格化しているかもしれない。
強烈なカリスマ性で周りを巻き込んでしまっているように見える。

 

今までの作品でもガミラスの軍人たちの命を捨てても任務遂行という姿は何度も目の当たりにしたが、「ヤマトⅢ」ではそれに拍車が掛かっていたような気がした。
特にグスタフ中将、総統にモニター通信でヤマトを死守するのだと直接指示されたからって、みんなでボラー連邦の艦隊に命を捨てて突撃爆死は壮絶すぎないか。
総統の命令を遂行するためには死をも全くいとわない、狂信者じみている気もする。

 

もう一人はフラウスキー技術少佐である。
彼もガルマンガミラスの威信をかけて太陽制御に挑んだが残念ながらそれは失敗に終わる。
ともに任務に挑んだ真田が止める叫びも空しく、責任をとって太陽に向かって一人艦を進め燃え尽きて死んだフラウスキー少佐。
総統は「フラウスキーはガルマンガミラスの軍人として立派に責任をとった。」と彼を評していたが、そう、やっぱりずっとこの人たちはこうなのだ。
おそらくフラウスキーはガルマンガミラスに帰っても無事におとがめ無しとはいかなかっただろうというのは想像に難くない。

 

こんな厳しい規律の体制をとるガルマンガミラス帝国と地球とは仲良くやっていけるのか?とヤマトの乗組員たちが憂慮するのも確かに納得かもしれない。
まあ、でもとにかく敵には回したくない相手であることだけは間違いないだろう。(汗)

 


7.シャルバート信者のこと

 

シャルバート信者は宇宙のあちこちにいるらしい。
シャルバートはかつて強大な軍事力で銀河を統一君臨した星であった。
今は武力を捨て星自体もどこかへ雲隠れしてしまっていて何処にあるのかも分からないらしい。
しかし、その治世を記憶し、今もそれを慕う者たちがシャルバート信者として銀河のあちこちに存在するという。

 

シャルバートは武力を放棄して戦わない星としてやっていくつもりのようであった。
古代たちがシャルバート星に着いた時にそこの長老が言っていた。
では宇宙に今もいる信者たちはどうなのだろう。
彼らが懐かしんでいるシャルバートの治世ってなんだったのか。

 

シャルバートが銀河を制した時代には、それに対して平和を乱す相手方を強大な軍事力で排除していたってことだよね。
その上に立った平和の時代を信者たちは懐かしく思い望んでいるのだろうか?
もしそうだとしたら、今のシャルバート星が説く教えとは全く別のものを欲しているような気がするんですが。

そして昔のシャルバートの姿はデスラー総統が古代に言った宇宙の平和の為に自分が宇宙を統一するのだという理念と同じように思うのだが。
じゃあ、総統にシャルバートの代わりに統一してもらいなよ。
皆、総統では信用できないのかな…?、だろうね…(苦笑)。

 

宇宙に今も散らばるシャルバート教徒に対して今のシャルバート星は何か教義の布教とかしているのだろうか。
ただ単にマザーシャルバートのホログラムを見せているだけなのか?
シャルバート星の長老が言っていたような一切戦うことをせず、攻撃されればそのまま受け入れ死んでもいいのだとういう教えを彼らが信じているのなら、ガルマンガミラス星の防御システムを破壊するような行為をするのは教義に矛盾しているように思う。
あれって普通に考えれば完全にテロ行為ではないか。
ヤマトが波動砲でミサイルを撃たなければガルマンガミラス星って壊滅していた。
直接我々がミサイル撃ったわけじゃないし…と信者は言うのだろうか。
到底武力を放棄したという教義に合う行動とは思えないのだが。

 

シャルバート本星はあの信者たちのことについてどう思っているのだろう。
自分たちは異次元に姿を隠してしまってそこで平和に暮らしているようだが、散らばる信者はシャルバートを探して流浪する者や、弾圧に耐えかねてテロじみたことをしたり、はたまた収容所に入れられたり、必要以上に迷走した信仰生活を送っているように見える。
彼らが勝手に信仰していてシャルバート本星は知らないというならいいが、マザーシャルバートをルダ王女が継いだりしていところをみると、信仰の本山の自覚も十分あるようである。
なんだか無責任な感じである。
ちゃんと信者に教えを説いて彼らの迷走生活に指針を示してやってもらいたいものである。

 

あのシャルバート教のペンダント、かざすとマザーシャルバートが空中に現れていたが、ルダシャルバートに代ったらどうなるのか?
ルダの映像に自動でアップデートするのだろうか。
それともずっとマザーシャルバートのままなので、どこかで新ペンダントを配布するとか?
あれ、総統のホログラムが出るように改造してもらえたら是非一つ欲しいなぁと思う私であった。(笑)  

 

 

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